使徒、襲来してるのか…? 天神駅に出現した「エヴァっぽい」看板が話題→県にデザインの理由を聞いた

2021年1月22日

Jタウンネット

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、2021年1月8日に二度目の緊急事態宣言が発令されてから二週間が経った。国内各地では、それぞれに感染症対策の取り組みが行われている。

そんな中、福岡県のとある駅で行われている取り組みが、ツイッターで話題になっている。それが、こちらだ。

黒一色の背景に、独特な折り返し方やフォントで、白い文字のメッセージが書かれたデジタルサイネージ(電子看板)。

内容こそ緊急事態宣言が発出中であることを知らせるものとなっているが、そのデザインは、人気アニメーション作品「新世紀エヴァンゲリオン」で各話のタイトルを映し出すシーンや、作中に描かれる「警戒」の表示を彷彿とさせるもの。

この既視感のあるサイネージに対し、ツイッター上では、

「なんかエヴァみたい」
「ここはネルフ本部か!?」
「やっぱり、エヴァってオシャレだなって再確認をしつつ、ここは第3福岡市だった??」

といった声が寄せられている。やはり、同作を連想する人が多いようだ。

現地に集まることは遠慮して

話題になっているのは、2021年1月21日、福岡市天神の地域情報を配信する「天神サイト」の公式アカウントが投稿した動画だ。

Jタウンネットが22日、同サイトを運営している同市放送局のラブエフエム国際放送に取材したところ、投稿された動画は21日、天神サイト編集部が西鉄福岡(天神)駅にて撮影したものだという。

また、サイネージは県の新型コロナウィルス感染症対策本部が取り組んでいるものとのことだった。

そこで、福岡県の新型コロナウィルス感染症対策本部にも詳しい話を聞いた。

取材に応じた担当者は、

「こちらのデジタルサイネージは、県が地元業者に依頼して作ってもらったもので、1月20日~2月2日の期間で西鉄福岡(天神)駅で掲示されています」

と説明。今回こうしたデザインになった経緯については、

「福岡県に限った話ではありませんが、昨今では若年層が症状が軽い・無症状であることからコロナに感染しているにも関わらず出歩き、感染を広めてしまう可能性が叫ばれています。
これを受けて、緊急事態宣言やウイルスの危険性に関するアナウンスをもっと若年層に向けて行いたいと思いました。
そこで業者の方に『若年層の目にも留まりやすいものを』と依頼したところ、こうしたデザインにしていただきました。掲示場所に天神地区を選んだのも、特に若年層の人通りが多い場所だからです」

と述べた。確かにただ堅苦しい注意喚起の文字が並んでいるよりも、こうした遊び心のあるものの方が若年層の印象に残るかもしれない。

また、この看板がツイッターで話題になっていることについては、

「はからずもスマホやSNSを活用する若者世代自身がインフルエンサーとなることで、掲示板の内容が広く伝わっていくというのはすごくありがたいことだと思っています。
ただ、掲示板を見に行こう、と現地に集まることは遠慮していただきたいです」

とコメントしている。