2020年2月9日
マイナビニュース
のんびり湯船に浸りたい、そんなときでもiPhoneが手もとにあれば…と考える人は少なくないようです。確かに、iPhoneがあれば音楽を聴いたり映画を見たりと退屈しません。長風呂で大切な電話に出そこねた、という事態も避けられます。
結論からいうと、iPhoneを浴室で使うことは避けるべきです。最近のiPhoneは高い防沫/耐水/防塵性能を備えており、最新モデルのiPhone 11 Pro/Pro Maxは深さ4mまで/最長30分、iPhone 11は深さ2mまで/最長30分耐えられるほどですから、少しくらい濡れたところで故障しませんが、以下に挙げることを踏まえると浴室での利用はNGと考えていいでしょう。
まず、防水性能に関する国際規格(IEC規格60529)では、テストは常温/真水で行われています。湯船やシャワーのお湯は40度前後ですから、明らかに常温ではありません。石けんやシャンプーの泡が混じったお湯、入浴剤の入ったお湯が付着する可能性大ですから、真水ともいえません。
耐水性能は、充電など他の機器/ケーブルとの接続まで考慮されていないことも理由に挙げられます。iPhoneを水没させると、Lightningポートは水に濡れてしまい、安全に充電できなくなります。Appleが公開しているiPhone 7以降の防沫・耐水・防塵性能に関する文書(リンクには、「Lightningケーブルでの充電やLightning アクセサリの接続は最低5時間は経ってから」との記載もあります。
決定的なのは、水濡れによる損傷は保証の対象外になることです。iPhoneには、水やその他の液体と触れたことがあるかどうかを判定するための液体浸入インジケータが内蔵されていますから、浴室では使っていないと主張しても見抜かれます。故障を覚悟のうえ浴室で使うにしても、その費用負担も自分が負うしかありません。