「マスクは顔パンツ」に物議も…「肌の調子隠せる」「伊達メガネと一緒」コロナ禍が生んだ“緊張関係”からの解放

2021年12月8日

ABEMA TIMES

 コロナ禍に伴うマスク生活の長引きによって、人々の行動や心理に変化が出ている。

 日用品流通の情報基盤を運営するプラネットが4000人を対象にネット調査をしたところ、約8割が条件付きで「コロナ禍が落ち着いてもマスクを着用したい」と回答した。結果を見ると、新型コロナの流行が落ち着いた後も「季節や状況によっては自分の判断でマスクをつけようと思う」が47.8%、次いで「外出時は積極的にマスクをつけようと思う」が24.5%、「積極的につけようと思わないが、周りでマスクをする人が多ければマスクをつけようと思う」が11.8%だった。条件付きで約8割がマスク着用に意欲を示し、一方で「季節や状況に関係なくマスクをつけたくない」と答えたのは15.9%だった。

 ネット上ではマスクを「顔パンツ」と例える声もあり、これに対し「めっちゃ分かる。もう一生マスクしてても良い」「ニンニク料理食べても気づかれないし肌の調子も隠せる」「伊達メガネをかけたがる人と一緒」などの反響が相次いで寄せられている。

 この調査結果に「顔学」の第一人者で、東京大学名誉教授・日本顔学会元会長の原島博氏は「顔は『見る/見られる』の緊張関係にある」とコメント。「マスク着用によってこの緊張感から解放された」と語る。

「緊張感から解放され(マスク着用の)気楽さに慣れるとアフターコロナになっても、マスクを外せなくなる可能性があります。一方で、表情によるコミュニケーションは『人の気持ち』を理解する上では重要です。市役所で職員がマスクをつけたまま市民と接していたところ、コミュニケーションが上手くいかず、素顔の顔写真を胸に貼って対応し、評判が良くなった事例もあります」(原島博氏)

 新型コロナの流行で身近になったマスク生活。アフターコロナが訪れた際、人間の行動にどのような影響を与えるのか、注目が集まっている。(『ABEMAヒルズ』より)

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