ジャニーズ嵐に“忖度”も? NHK紅白歌合戦「知ってはいけない」裏真実

2020年12月26日

日刊大衆

 日本の大晦日の風物詩、『NHK紅白歌合戦』。1970年代までのように、視聴率が70%超えとはいかないものの、いまだ30%台を獲得する国民的番組であることに異論はないだろう。

「コロナで経済的にも、精神的にも苦しい1年だっただけに、歌で日本人を元気づけてきた紅白の存在意義がクローズアップされています。久しぶりの視聴率40 %超えも、期待されています」(音楽関係者)

 今年は、すでに史上初の無観客での開催が決定。出演者側の“3密”を避けるため、メイン会場のNHKホール以外にも、NHK局内のスタジオや外部との中継をフル活用して放送されるという。

「初の試みですが、それを逆手に取った斬新な演出も楽しみですし、“リモート出演なら”と、大物がサプライズ出演する可能性もありますね」(芸能レポーターの城下尊之氏)

 そんな「紅白」をより楽しむため、“知られざる真実”を探ってみた。まず、誰もが気になる出場歌手の選考基準から。

「表向きは、今年活躍したか、世論が支持しているか、番組の企画や演出に合うか、この3つを“総合的に判断”しているそうです。ただ、NHKの番組への貢献度が加味されるといわれている。また、今年はジャニーズ事務所から、史上最多の7組も出場します。これは同事務所の嵐をトリに持ってきたかったNHKサイドの“忖度”が囁かれました。実際のところ、所属事務所やレコード会社のパワーバランスが例年、重視されています」(夕刊紙記者)

 芸能評論家の三杉武氏は、こう付け加える。

「今年出たシングル『失恋、ありがとう』を100万枚も売り上げたAKB48が落選する一方で、発表時点ではCDデビュー前だったNiziUが出場します。将来、受信料を担う若い世代へのアピール力も、加味されているようですね」

■ギャラは安い?

 では、出演歌手のギャラの相場は、いくらぐらいなのだろうか。

「ギャラは実は高くありません。紅白への選出は一流歌手の証ですし、出場できれば、翌年以降、コンサートの開催や営業などで十分、リターンがある。五木ひろしや石川さゆりといった大物でも50万円程度。初出場なら10万円ほどといわれています」(音楽事務所関係者)

 実際、出演した歌手からは、こんな話も聞こえてくる。

「梅沢富美男さんは、83年に『夢芝居』で初出場したときのギャラが7万円だったことを、テレビで暴露しました」(前出の三杉氏)

 事前のリハーサルなどの拘束時間や、華やかな衣装代などを考慮すると、赤字のケースも多いが、大半の歌手が「タダでも出たい」と考えているという。

「かつての小林幸子さんの大掛かりなセットや、北島三郎さんが乗る宝船なども、実はご自身の持ち出しです。放送後に自分の公演で使えば、お客さんは大喜びしますから、決して損にはならないという考えでしょうね」(前出の城下氏)

 受信料で成り立つ公共放送だけに、思わぬ制約が立ちはだかることある。昨年、星野源が紅白で持ち歌の『Same Thing』を歌った際、歌詞を別の言葉に置き換えるシーンもその一つ。

「今年でいえば、初出場の瑛人の『香水』のサビに、“ドルチェ&ガッバーナ”という特定の企業名が入っており、そのまま歌えるのか、話題になりました。過去、山口百恵が『プレイバックPart2』の“真紅なポルシェ”の部分が変更されたと思っている人が多いんですが、実際は問題なく、歌っています。別のNHKの歌番組で“真紅なクルマ”と歌ったことと、混同しているのでは?『香水』も問題ないですよ」(前出の音楽関係者)

 12月上旬、昨年に続いて「ユーミン出場」の報が流れた。また、世界的な人気を誇る、韓国人ヒップホップグループ、BTSのサプライズ出場も噂されている。

「NHK側は、目玉になる歌手に出てもらいたいと毎年、躍起になっている。特に、Bʼzや山下達郎、小田和正といった紅白出演NG組はその筆頭ですが、なかなか首を縦に振ってくれないそうです。でも、82年の紅白で間奏中に“受信料は払いましょう”“裏番組はビデオで”と放言したサザンの桑田は以降、30年近く紅白と断絶していましたが、一昨年、食道がんからの復活の場所として紅白を選びました。今年も思わぬ超大物のサプライズ出演者が出るかも知れません」(前同)

 大晦日が待ち遠しい。

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