近藤真彦はいつの間にか「裸の王様」に…不倫で絶たれた“還暦アイドル”の道

2020年11月19日

日刊ゲンダイDIGITAL

 25歳下の会社社長女性との5年に及ぶ不倫関係が発覚した「マッチ」こと近藤真彦(56)。所属のジャニーズ事務所は17日、公式サイトで、近藤が事実を認め、「芸能活動を自粛したい」と申し出があったため、無期限芸能活動自粛処分にしたと発表した。

 近藤がパーソナリティーを務めるラジオ「近藤真彦 くるくるマッチ箱」(文化放送)は放送を取りやめ、出演するタイヤ&ホイール専門店「フジ・コーポレーション」のCM契約も解除となった。レース活動も当面、自粛するという。

 だが、この近藤の活動自粛について、ネット上の声は〈もともと大した活動していないのに、それで自粛といっても本人は大してダメージなさそう〉〈芸能界ではろくに仕事してなかったのに、自粛!?〉などとかなり手厳しい。近藤の不倫を知らせる記事に付いたコメントのほとんどは〈いかにもやりそうなこと〉という論調であり、擁護の声はほんのひと握りだ。

 ある芸能事務所スタッフは「今回のことで明るみになったのは、マッチさんはもう長らく世間にとっては“好感度の高い芸能人”ではなかったということ。むしろ嫌われていたという事実に、マッチさん自身も、おそらく事務所サイドも気づいていなかったのではないでしょうか。だからこそ“ジャニーズの長男”“頼れる兄貴”としてアピールするという手法を取っていたんでしょう」と、世間の評価と近藤サイドのズレを指摘する。

 また、芸能ライターのエリザベス松本氏は「若い世代に昭和歌謡ブームが起きていることも、近藤さんの好感度が下がってしまった原因のひとつかもしれませんね。あの伝説の“金屏風事件”は世代を越えて脈々と伝承されているようですから」と話す。

 金屏風事件とは、1989年の大みそかに、近藤が当時交際していた中森明菜(55)と共に金屏風の前で開いた記者会見のことである。

「昭和歌謡にハマる若い世代にとって、明菜さんと松田聖子さんは“神”的存在。その世代が『聖子さんは歌い続けているのに、なぜ明菜さんは?』と、中森明菜で検索をかけ、金屏風事件の真相を知り、〈明菜が歌えないのは、マッチのせいだ!〉と憤る人もいるようです。また、近藤さんと同世代の女性はいまだに〈明菜を破滅させた近藤真彦許すまじ〉という怒りを抱いている人が多く、会見のことも忘れていない。近藤さんと明菜さんのことは、一部の人にとっては過去になっていないのです」(エリザベス松本氏)

■表舞台への復帰は望み薄か

 確かに、ある検索サイトの質問解決コーナーをのぞいてみると〈中森明菜の金屏風事件ってなんですか?〉という内容の質問が見受けられる。ネット検索だけではなく、近藤と同世代の母や父から、会見について子ども世代が教えてもらうこともあるだろう。近藤にとってはまさに“消せない過去”。往年のファンの怒りは若い世代に受け継がれ、増幅している感すらある。それが今回の不倫騒動で一気に噴き出しているようだ。

「マッチはジャニーズ事務所のメリー喜多川名誉会長や、黒柳徹子さんなど芸能界の超大物から寵愛されてきました。後ろ盾が大きすぎて、周囲の人間はなかなかマッチに“ズレ”があることを忠告できず、いつの間にか“裸の王様”になってしまったのでしょう。今年がデビュー40周年のマッチは週刊誌のインタビューで“還暦アイドル”を目指すことに色気を見せていましたが、現時点では表舞台への復帰は望み薄かもしれません」(在京キー局幹部)

 40周年という節目のギンギラギンのスキャンダル。さりげなく復帰とはいきそうにもない。