「クリープ」焼くだけでクッキーになる! 公式レシピが話題に 刺し身やカルビにも合う?森永乳業に聞いた

2020年2月3日

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 コーヒーによく合う粉末クリーム「Creap(クリープ)」。そのままオーブンで焼いたらクッキーになった――。そんなレシピがツイッターで注目を集めています。実はこれ、販売元の森永乳業がホームページで公開しているものです。なぜクッキーになるのか、理由を聞きました。

材料はクリープのみ

 森永乳業がホームページで公開しているレシピ「サクサクリープ」。材料はクリープのみです。

 厚さ5mm~1cmになるようにシリコンカップに入れ分けて平らにし、200℃のオーブンで約5分、焼き色が付くまで焼くだけです。

 「ひとくちメモ」にはこう書かれています。

 「やさしいミルクの甘みと、サクッとした食感がやみつきになるクッキー風スイーツが簡単に作れます。クリープじゃないとできない、新感覚のおやつを楽しみましょう」

 先月下旬、このレシピを実践した人がツイッターで紹介すると、「クリープにこんな活用方法があったとは」「そもそもクリープの主成分てなんなんだ」といったコメントが寄せられ、話題になりました。

担当者に聞きました

 「糖は加熱すると溶ける性質があります。クリープに含まれる乳糖が加熱により溶けてかたまりサクサク食感になり、ミルク由来のほのかな甘さとコクでクッキー風に仕上がるのだと考えています」

 そう話すのは、森永乳業のヘルスケアフーズマーケティンググループ、マネージャーの小菱悟さんです。

 クリープが発売されたのは1961年。日本で唯一、ミルクから生まれた成分を原料にしているクリーミングパウダーで、独自技術によって香料や着色料を使わない製法を実現している点も特徴です。

刺し身やカルビにも

 2011年から公開しているというサクサクリープのレシピ。

 他にも「チョイ足しクリープ」として、マグロの刺し身やカルビ、ポテトサラダ、インスタントのコーンスープに足すことで、さらにおいしくなると説明しています。

 「家庭内でコーヒーを飲むシーンの多様化や、嗜好の変化によるブラック派の増加によって売上が減少している中で、既存のお客さまに加えて、使用した経験のない若い方にも、コーヒーだけではなく料理にも幅広く使用できることをお伝えしていきたいと考えました」

 森永乳業の2017年3月の調査によると、インスタントクリーミングパウダーの用途として、ほとんどが「コーヒーに混ぜて飲む」と回答している一方で、「料理に使用する」という人も10%以上いたそうです。

 特にクリープのユーザーの中で割合が少ない20代の男女に絞り込むと、20%以上が「料理で使用したことがある」と回答していることから、コーヒー以外の用途で使ってもらえる可能性が高いことに着目したといいます。

クリープだからこそ

 レシピが話題になったことについてはこう話します。

 「コーヒー用として長年愛されてきたクリープだからこそ、違う使い方が話題になったのだと考えています。今までご愛顧いただいたお客様に感謝するとともに、クッキーをきっかけにクリープを使う方が増えると嬉しいです」

 そして、こう付け加えます。

 「まだまだ厳しい寒さが続きますので、コーヒーにクリープを入れてほっと一息ついていただけると嬉しいです」

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