2020年9月17日
朝日新聞デジタル
任天堂は16日夜、携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」シリーズの生産を終えたと発表した。
世界で7千万台超が売れたが、発売から約10年が経過。携帯型としても使える「ニンテンドースイッチ」の人気も高まり、役目を終えることになった。
「3DS」は2011年発売。手のひらサイズの端末に2画面を付け、上部の画面は裸眼でも立体的な映像が楽しめる点が話題を呼んだ。タッチペンでの操作や写真や動画の撮影ができ、ゲーム以外の機能も充実していた。発売時の希望小売価格は2万5千円。
ただ、発売当初からスマホのゲームと競合し、わずか半年で1万円の値下げを強いられた。据え置き型の「Wii(ウィー) U(ユー)」(12年発売)の不振とともに任天堂の業績悪化の原因ともなった。その後、ソフトを充実させたり、安い新機種を投入したりして、てこ入れを図った。今年6月末までに、3DSシリーズ全体で7587万台を販売した。(森田岳穂)