「嵐にしやがれ」年内終了で、後継番組と元旦特番「TOKIO×嵐」はどうなる?

2020年9月26日

デイリー新潮

 日本テレビは先日、人気番組「嵐にしやがれ」が年内で終了することを発表した。すでに嵐のグループ活動の休止が発表されている以上、冠番組がなくなるのも仕方がない。とはいえ、その場で後継番組が発表されることはなかった。それには、ある難題が……。

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 日テレ関係者が嘆く。

「『嵐にしやがれ』は、2001年にスタートした嵐初の単独レギュラー番組『真夜中の嵐』が原点です。放送開始は10年4月ですから、10年半も続いたことになります。『真夜中の嵐』から数えると20年近くにわたって、日テレに出演してもらいました。今でも人気番組であることは間違いなく、番組を終わらせようなどと考える者は局内にはいませんね」

 日テレは、嵐がブレイクする前から冠番組を持たせ続けていたわけだ。自分たちが育てたという自負もあるはずである。だが、嵐は昨年1月に20年12月31日をもって活動を休止することを発表している。「嵐にしやがれ」の終了は、受け入れるほかないということだろう。

「もっとも、後継番組について“調整中”としか言わないのは少し変ですね。活動休止は前から分かっていたことなわけですから。日テレは、他局と比べてもジャニーズ事務所との関係は深いことで知られています。当然、今後もジャニーズで番組をやりたいのでしょうが、調整が難航しているということでしょう」(同)

正月の恒例番組もなくなる

 他にもこんな問題が……。

「嵐を失うということは、正月の恒例番組『TOKIO×嵐』もなくなるわけです。10年にわたって元旦に6時間近く放送してきた名物番組です。こちらも誰を起用するのか、早々に考えなければならないんです」(同)

 日テレで、ジャニーズタレントがレギュラー出演する番組は多い。

「関係者の間では、ジャニーズのタレントを数多く起用し、たくさんの番組をプロデュースした小杉善信社長は、ジャニーズの後ろ盾もあって、ここまで出世できたなんて声まであるほど。それほど、日テレとの結びつきは深いのです」(同)

ニノさんは外れた?

 一覧にすると以下の通りだ(ドラマ、特番は除く)。

「特に土、日、月は満遍なく、バラエティのみならず、情報番組、報道番組にもジャニーズのタレントが出演しています。この3日間には必ず、嵐の誰かの番組がある。中でも『嵐にしやがれ』は、相葉雅紀が出演する『天才!志村どうぶつ園』との、いわば2階建てです。10月から『志村どうぶつ園』は相葉をMCにした『I LOVE みんなのどうぶつ園』に生まれ変わります。その後に放送される『嵐にしやがれ』の後継番組も当然、ジャニーズをメインにした番組になることは間違いないでしょう」(同)

 グループはなくなっても、嵐のメンバーに番組を持たせれば、いいのではないか。

「芸能活動を休止する大野智を除くと、嵐メンバーで番組を持っていないのは松本潤がいます。しかし、彼はこれまでバラエティをやっていませんからね。櫻井翔は報道の顔がありますし、日曜日の選挙特番の前日にバラエティを持たせるわけにもいかない。そこで当初は、二宮和也が候補に挙がっていました」(同)

 挙がっていました?

「やはり、嵐の5人が出演していた番組の後継が、メンバー1人になってしまうというのはちょっと寂しい。その上、昨年11月、二宮は結婚を発表したことが影響して、確実に人気が落ちています。それで別の候補者を検討しているようです」(同)

 現状で、3つの案があるという。

特別ユニットの案も

 第1の案は、

「King&Princeです。特に平野紫耀は華があって、好感度も高い。子供から大人まで幅広い層に愛され、性格も素行も問題ありません」(同)

 2つ目の案は?

「Sexy Zoneですね。俳優やタレントとして、幅広く活躍しているメンバーが多く、人気も安定しています。来年、結成10周年を迎えますが、嵐が『嵐にしやがれ』をスタートさせたのも、結成10年目でしたから、同じレールを走らせることができる」(同)

 そして、3つ目の案は、

「特別ユニットです。Sexy Zoneの中島健人とKing&Princeの平野紫耀の2人です。6月から9月まで放送された『未満警察 ミッドナイトランナー』(日テレ)でW主演も果たしました。ドラマ放送に先立ち、3月と5月に4時間にわたって放送された『Premium Music 2020』の司会も2人で務めています」(同)

 毎年11月に放送される「ベストアーティスト」の司会は櫻井翔だ。日テレも若手に乗り換えつつあるということだろうか。

「このコンビを提案したのはジャニーズ事務所だそうです。05年のドラマ『野ブタ。をプロデュース』では、KAT-TUNの亀梨和也と当時NEWSの山下智久のコンビが人気となり、主題歌も大ヒットしました。あの成功を再びということで、中島&平野というスペシャルユニットを提案してきたのでしょう。つまり、ジャニーズが一番期待している2人というわけです。だからこそ、コロナ禍で4月スタートが遅れた時、ジャニーズ事務所のほうから『野ブタを。プロデュース』の再放送を勧めてきたわけです。世間に次のジャニーズを担う2人としてアピールすることもできるわけですから」(同)

 ならば、この2人が濃厚か?

「ところが、ここに来て、ニノも再浮上してきました。実は、二宮は俳優よりもバラエティ番組をやりたいという気持ちが強く、『ニノさん』のスタッフに、ゴールデンに昇格できないか協力を仰いでいるそうなんです」(同)

 果たして、誰が「嵐にしやがれ」を継ぐ者なのか。その栄誉を与えられた者が『TOKIO×嵐』をも引き継ぐことになるのか。

週刊新潮WEB取材班

2020年9月26日 掲載