自分で焼けるハンバーガー店が登場 コロナ禍だからこそ

2020年10月11日

朝日新聞デジタル

 大阪府高槻市に9月、自ら選んだ具材をホットプレートで焼き、バンズに挟む手作りバーガーを味わえる「ハンバーガー研究所T’s★LAB(ティーズスターラボ)」が開店した。

 新型コロナウイルス禍のなかで家庭で作れるよう、冷凍食材の発送を始めたことがきっかけ。店で作り方を覚えたら、もっと自宅でバーガー食を楽しめるはずと考えたという。

 名付けて「ライブバーガー」。店員から渡される「カルテ」にはバンズ5種、パテ3種、野菜とソースが各15種、トッピング12種が記されている。好みのものをそれぞれ三つ選び、1人前(税込み1639円)で3通りのオリジナルバーガーが作れる。バンズの直径は6センチ。通常の半分ほどの大きさだ。

 店内のタブレット端末で作り方の解説が見られるほか、店員がこつを助言してくれる。9月中旬の開店以降、約120食を売り上げたという。

 このやり方を発案したのは、運営会社「エブリワンダイン」の寺川裕之社長(42)だ。同社は高槻市内や吹田市内でレストランを営み、地元のトマトや寒天を使ったハンバーガーも提供している。

 新型コロナの拡大を防ぐための休業要請により、寺川さんは店内での飲食営業をやめていた4月、宅配と持ち帰りに活路を見いだした。ほかに冷凍食材を配送し、自宅でハンバーガーを作ってもらう試みも始めた。毎月60食ほどの注文があり、手作りした親子らから「楽しい」「初めて経験した」といった感想が寄せられているという。