TOKIO松岡、KinKi…タッキー以外に「第二のジャニーさん」増殖中の理由

2020年9月21日

アサジョ

「家政夫のミタゾノ」(テレビ朝日系)シリーズで前掛け姿がすっかり板についたTOKIO・松岡昌宏。7月放送のシーズン4の主題歌はHey! Say! JUMPの「Last Mermaid…」が起用されたのだが、作詞・作曲は「Kaoru」こと松岡が担当。三田園薫が、人魚姫をモチーフに描いた“女性目線”のせつないラブソングとなっている。

 松岡は現在43歳。昨年7月にジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏が他界して以降、このようにアラフォージャニーズが制作も兼務する例が増えている。

 顕著なのは、KinKi Kids。6月17日にリリースした最新ナンバー「KANZAI BOYA」は、堂本剛が作詞・作曲した。タイトルは、ジャニーズJr.時代の2人にジャニー氏が付けたデュオ名。同曲でKinKiは「シングル連続1位獲得作品数」を42に、「シングル1位獲得連続年数」を24に伸ばし、自身が持つ歴代1位記録をそれぞれ更新した。

「数多いジャニーズグループのなかでも、ジャニーさんは特にKinKiを大事にしていました。恩人亡き今、堂本光一はKing & Princeの岸優太と神宮寺勇太らが出たJr.の舞台『DREAM BOYS』を演技指導。Hey! Say! JUMPのライブ演出を手伝うこともありました。ジャニーイズムを継承しているのです」(芸能関係者)

 剛と光一は、そろって41歳(学年は光一が上)。剛は昨年9月、A.B.C-Zに楽曲「You…」を提供。「KANZAI BOYA」と同じく、故人を想って制作した。

「KinKiが第1号となった関西発Jr.はその後、関ジャニ∞、ジャニーズWESTにつながり、現在はなにわ男子、Lil かんさい、Aぇ! Groupが明日のデビューを夢見ています。関ジュのために、関ジャニの大倉忠義が作詞、安田章大が作曲した『My dreams』と『Can’t stop』という2曲もあります。大倉は関ジュのライブをプロデュース、横山裕は企画コーナーを演出していて、関西のジャニーズシーンを盛り上げています」(前出・芸能関係者)

 大倉と安田は35歳で、横山は39歳。アラサーも次世代ジャニーズの育成に躍起だ。関ジュに対抗すべく、関東のJr.で次期デビューが期待されているのは、美 少年。すでに、35歳の山下智久が「LA LA love」を作詞・作曲、34歳のKAT-TUN・亀梨和也が「ねぇ もっと」の作詞を手がけて、提供している。

 ジャニー氏亡きあと、帝国の灯を消すまいと後進の指導も兼ねるようになった30代と40代のベテラン勢。かつては滝沢秀明が「第二のジャニーさん」といわれたが、今は彼に続く“リトルジャニーさん”が増えているのだ。

(北村ともこ)