2020年9月25日
Jタウンネット
突然だが、皆さんはカレーライスを食べるとき、何かをトッピングするだろうか。
何も付け加えずにそのまま食べるという人もいれば、定番の福神漬けやらっきょを添えるという人、またチーズや揚げ物を乗せてガッツリ食べるという人もいるだろう。
さまざまな味のバリエーションを楽しめるカレーのトッピング。その中でも、好き嫌いが大きく分かれそうなものがある。「生卵」だ。
家でカレーを食べるとき、筆者(神奈川出身)は時折、生卵をトッピングすることがある。
卵は何に乗せても美味しい。特に熱々のルーの上に乗せることで半ナマ状態になった卵は、カレーにマイルドなコクを加えてくれて、相性抜群だ。
だが、家族には「生卵なんて気持ち悪い」と冷ややかな目で見られている。
カレーに生卵をのせることについて、ツイッターでも
「カレーに生卵ぶちこんだらめちゃくちゃ美味しいよね」
「カレーに生卵、おいしい。卵のコクと甘みが」
「カレーに生卵は気持ち悪い」
「冷めるのと、薄くなるから牛丼やカレーには、生卵は嫌なタイプです」
と、意見が分かれている。生卵を入れること自体が生理的に無理、という人もいるようだ。
また、
「そういえば、関西ではカレーに生卵を入れる人は結構いるが関東ではあんまり見ない」
「関西圏だとカレーに生卵は普通みたいですよ、カレーに生卵乗っけて混ぜて食べる。関東圏だと『えー』になるけど笑」
といったコメントも見受けられた。確かに、大阪市の洋食店「自由軒」は、同店が「カレーに生卵」を最初に考案し、それが関西中に広まった、としている。ツイッターでも生卵を乗せたカレーを「自由軒風カレー」としている投稿も複数見られた。
とはいえ、生まれも育ちも神奈川県の筆者がやっているので、今では地域に関係なく広まっているのだろうか?
そこで、Jタウンネットは2019年8月24日から20年9月23日まで、「カレーに生卵、アリ? ナシ?」をテーマにアンケート調査を実施。カレーに生卵を入れるという人はどれくらいいるのか、そして、地域差をあるのかを調べた。
総得票数は2204票。果たしてその結果は――。
生卵は「アリ」派が半数超
この地図は、カレーに生卵は「アリ」と答えた人の割合を都道府県別に塗り分けたものだ。
こうしてみると、北日本以外のエリアでは「アリ」と答えた人が半数を超えている都道府県の方が圧倒的に多いのが分かる。
中でも山梨県は83.3%、愛媛県は88.9%、宮崎県は87.5%、そして熊本県では100%と、回答者の多くが生卵トッピングは「アリ」だと考えているようだ。
また、近畿地方では三重県(74.1%)、京都府(72.5%)、大阪府(76.5%)、兵庫県(73.2%)、奈良県(76.2%)で7割を超え、和歌山県でも68.8%、滋賀県は59.3%と全体的に「アリ」派が多い結果となっている。近畿2府5県全体では、「アリ」が73.8%、「ナシ」が26.2%と全国平均よりも「アリ」派が多めとなっている。
そのほか、「アリ」派は千葉県(73.0%)、秋田県(71.4%)でも7割を超えた。
改めて全国の調査結果を見てみても、カレーに生卵はアリという人が65.5%(1443票)と半数を超え、多数派であることが分かった。
この結果を見る限りでは、カレーに生卵というトッピングが近畿地方でメジャーであるのは確かだが、少なくとも現在では関西限定の文化ではなさそうである。
カレーに生卵、一度やったら意外とハマッてしまうもの。食べたことがない人は試してみてはいかがだろうか。