「未満警察」想定外の低調…“大幅テコ入れ”で浮上する山Pと亀梨の名前

2020年7月4日

日刊ゲンダイDIGITAL

 6月27日にスタートした、『Sexy Zone』中島健人(26)と『King & Prince』平野紫耀(23)のフレッシュコンビが主演を務める話題作『未満警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ系)の初回視聴率が、11.2%(個人視聴率6.6% ~ビデオリサーチ調べ、関東地区)と想定外の低い数字に終わり、関係者の間に衝撃が走っている。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、放送開始が2カ月半延期されたため、「未満警察」の代わりに同じ時間枠で放送されていた15年前のドラマ『野ブタ。をプロデュース』の初回放送分の視聴率が11.0%(個人視聴率6.8%)。局内からは「わざわざ時間とお金をかけて新しいドラマを作る必要もなかったのでは」といった声も漏れていたという。

 また、同じ警察ものというくくりで比較対象されている綾野剛(38)と星野源(39)のW主演ドラマ『MIU404』(TBS系)は、13.4%(個人視聴率6.8%)という高視聴率を記録した。

 さらにはこの春は、警察ものでは『特捜9 season3』(テレビ朝日系)と『警視庁・捜査一課長』(テレビ朝日系)が放送されているが、こちらの初回視聴率はそれぞれ15.0%と14.3%で、『未満警察』をはるかに上回る。 さらにこんな気がかりな話もある。

「『未満警察』の初回放送日だった6月27日の21時からは、同じ日本テレビで『嵐にしやがれ』を放送しました。この『嵐に』の視聴率は12.9%。普通、同じジャニーズ事務所のタレントが出演する番組が続くと、後に控える番組もその影響を受けて、少なからず数字がアップするのですが、この日の『未満警察』の数字を見る限りではそうしたプラスの影響を感じないのです。これは非常に気になる動きと言っていいでしょう」(テレビ関係者)

■春の警察ドラマの中で初回視聴率が最下位

 低調だった『未満警察』の初回視聴率を受けて、局内では早くも対策に乗り出す動きが見えている。そのひとつが脚本の練り直しだ。通電棒を使用した残酷な感電シーン、中島と平野の覗きシーンに少なからず嫌悪感を感じた視聴者も多かったようで、局は脚本家の交代まで視野に入れているといわれる。

 次に想定されるのがキャスティングの大幅テコ入れだ。

「すでに収録が終了した回についてはどうすることもできませんが、このまま視聴率が上昇の気配を見せないとなれば、ジャニーズ事務所はこれから“大物ゲスト”を惜しみなく投入していくことになるでしょう。例えば『野ブタ』の山下智久(35)と亀梨和也(34)。この2人が借り出されるとなれば、当然、生田斗真(35)や風間俊介(37)、セクゾやキンプリの他のメンバーの出演も十分に考えられます。『将来のジャニーズ事務所を背負って立つ2枚看板をこれ以上傷つけることはできない』と事務所側が考えるのは当然のこと。『ごくせん』から嵐・松本潤の電撃出演も予想されます」(芸能プロ関係者)

 ポスト『嵐』を見据えて中島と平野を全面的にプッシュしていこうとするジャニーズ事務所にとって、『未満警察』は絶対に失敗が許されないドラマなのだ。

 さらに平野は、来年以降の日本テレビの顔としてもプロモーションしていく流れだといわれる。

「もし中島とのコンビが上手くいかなければ、来年以降は平野だけを残し、相方を変えて新たに売っていく方針も検討していると言われています」(テレビ関係者)

 中島と平野は『未満警察』の番宣で、「将来はみたいなコンビになりたいです」と瞳を輝かせて未来を語っていた。平野の運命はどう転がっていくのか。

(芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄)