2020年6月17日
ココカラネクスト
「体幹を鍛えよう」という言葉をよく耳にするようになりましたが体幹とはいったいどの部分なのでしょうか。「体幹=インナーマッスル」と思われがちですが、両者は実は違うものなのです。
体幹とインナーマッスルは何が違うのか、体幹を鍛えるとどのようなメリットがあるのかを解説します。
■体幹とインナーマッスルの違い
体幹とは、頭と腕、脚を除いた身体の部分、つまり胴体のことを意味します。体幹トレーニングでは、胴体部分にある筋肉を指す場合が多いようです。体幹には、インナーマッスルとアウターマッスルが存在します。
アウターマッスルとは、三角筋や大胸筋など、身体の表面から見える大きな筋肉で、身体を動かすのに欠かせません。
一方、インナーマッスルとは、大腰筋・腸骨筋といった身体の奥深くにある比較的小さな筋肉のことです。関節の位置を安定させ、姿勢を保持する役割があります。
アウターマッスルが「動かす筋肉」なら、インナーマッスルは「支える筋肉」といえるでしょう。
インナーマッスルとアウターマッスルは、胴体に限らず、腕や脚などにも含まれています。つまり、体幹とは身体の「場所」、インナーマッスルは筋肉が存在する「深さ」を表すもので、そもそも定義が違うのです。
ただ、体幹を鍛えるとおのずとインナーマッスルの鍛錬につながり、インナーマッスルを鍛えると体幹の鍛錬につながります。
■体幹を鍛えるメリット
体幹を鍛えると次のようなメリットがあります。
日常の動作がスムーズになる
体幹がしっかりしてくると、身体の軸がぶれなくなり、立つ、歩く、座るなどの日常の動作がスムーズになります。
姿勢が良くなる
身体全体のバランスが整って、姿勢が良くなります。腰痛の予防にも効果的です。
きれいなボディラインになる
身体のゆがみがとれて、日頃使っていなかった筋肉をバランス良く使えるようになります。全身が引き締まって、理想のボディラインに近づくでしょう。
■体幹を鍛えるには?
体幹を整える方法として、もっとも手軽なのはウォーキングです。しかし、ただ歩くだけでは十分な効果が得られません。おへその下あたりに意識を集中して、脚を骨盤からしっかり動かしましょう。腕は大きく後ろに振って、肩甲骨を動かします。
けがを防いで、筋肉の柔軟性をアップさせるために、ウォーキング前後には必ずストレッチ体操を行ってください。体幹を鍛えて、強くしなやかな身体を手に入れましょう。
【参考】
「体幹の力を脚に伝えるには骨盤をこう動かす:金哲彦式ウォーキング 目指せマイナス10歳ボディ!」日経Gooday
「体幹トレーニング」健康長寿ネット
木場克己(2018)『1日10分でOK! 体幹を鍛える最強の「歩き方」』主婦と生活社
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