「タピオカ」に関するアンケート、ネオレアが高校生・大学生を調査

2020年4月29日

BCN+R

 女子高生・女子大生を中心とした若者向けのサービスの企画・コンサルティングを提供するネオレアは、高校生・大学生188人に対して「タピオカ」に関するアンケート調査を実施し、その結果を4月28日に発表した。

 タピオカは、18年から原宿・渋谷を中心に人気を集め若者のトレンドになり、19年に多くのメディアにも取り上げられ、全国的なブームが起こった。そこで今回、若者のアイコンともなったタピオカが「なぜ流行ったのか」「流行が終わった今、若者はタピオカをどのように感じているのか」について調査した。

 アンケート調査の結果、一番好きなタピオカ店は、Gong cha(ゴンチャ)がダントツで人気だった。ブーム時の飲む頻度として、週7回以上飲んでいたという人もいながら、平均で週2回ということが分かった。飲むルーティンとして多かったのは、放課後や休日に友達と遊ぶとき、バイト前などの空腹時に飲むという回答が多くあった。

 なぜ若者にこれほどタピオカが支持されていたのか、その理由についてネオレアでは、(1)カスタマイズで自分好みのタピオカが飲める、(2)コスパがいい、(3)「お茶」という潜在的要素が日本人の舌に合っていた――の三つを挙げている。

 ブーム時は、並んででも買い、週に複数回飲み、依存しているかのように高頻度でタピオカを飲んでいたが、ブームが過ぎた現在、「どうしてあんなに好きだったんだろう?」「なんであんなに依存してたくさん飲んでいたんだろう?」と疑問に思う人が多くいるようだ。タピオカのブームが去った現在、こうした現象をネオレアでは「元カレ」のような存在だと感じているという。

 若者が熱狂的に好きだったタピオカから離れ始めた理由として、ブームが起きたことでタピオカが若者だけのモノではなくなったことも大きく要因していると思われる。

 マスメディアでタピオカが流行っている、ビジネスチャンスがあるなど、もち上げられたことや、急増したタピオカ店舗を通して、若者は消費されている感覚を頻繁に感じるようになった。それによって、タピオカに対する好きを冷静に捉えるようになってしまい、以前のように楽しむことが減ってしまったと考えている。

 現在の若者は、タピオカを通じて楽しんでいた時間や空間を他の体験に置き換えている。タピオカの代わりに、他の流行っているドリンクを飲むというよりも、タピオカを購入するために長時間並び、タピオカを飲んでいた時間を、他の場所で過ごしている。具体例として、「レトロ居酒屋」「オシャレカフェ」が挙げられる。

 これらは、ネオレアがリリースした19年トレンド予測にもランクインしているように、若者でトレンドとなっているものである。タピオカの流行を通じて、若者は若者の間のみで流行っていることで、楽しい時間を過ごしていることが分かった。

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