ジャニーズ、SixTONES&Snow Manに次ぐ注目グループは? 19年取材現場から見る新世代の魅力

2020年1月7日

オリコン

 SixTONES、Snow Manが22日にいよいよジャニーズ初の同時CDデビューを果たす。一昨年にはKing & Princeがデビューしたばかりだが、2019年大みそかから1日未明にかけて東京ドームで開催された毎年恒例のライブイベント『ジャニーズ カウントダウンコンサート 2019-2020』では、歓声の大きさからも盛り上げ方からも、ジャニーズの新世代グループの勢いを例年以上に感じさせられた。『カウントダウンコンサート』のフジテレビ系生中継前のステージに登場したグループを中心に、SixTONES、Snow Manに次いで今後の飛躍が期待される面々を、昨年の取材現場の様子とともに紹介する。

 例年もデビュー済みのグループが中心となる生中継前のステージだが、今年はジャニーズJr.屈指のダンススキルを誇る7人組グループ・Travis Japanがトップバッターを務めた。昨年10月には米・アーティストのオースティン・マホーンの来日公演のスペシャルゲストとしてライブにも参加し、11月には初の単独主演舞台『虎者-NINJAPAN-』を経験。現在はHey! Say! JUMPのドームツアーに帯同しており、年末の音楽番組では予告なしに嵐のバックダンサーとして登場したことでツイッター上位トレンド入りを果たすなど高いパフォーマンス力でじわじわと人気を集めている。

 とりわけ、ダンスが取り上げられることが多いTravis Japanだが、8月の単独主演舞台の製作発表と11月の初日会見ではトークスキルも格段にアップ。メインでの会見が初めてだった製作発表ではどこか緊張気味な面持ちだったが、3ヶ月後の初日会見では舞台のみどころはもちろん、ジャニー喜多川氏や滝沢秀明社長のエピソードも飛び出し、一発ギャグの無茶振り、披露、フォロー…としっかり全員が爪痕を残そうとする姿やチームワークの良さが印象的だった。元日のHey! Say! JUMPのコンサートMCでは途中から登場すると先輩たちに突っ込まれながらも笑いを起こし、パフォーマンス力だけではないトーク面での伸びしろに感心させられた。

 続いて登場するなり大歓声を浴びたのが今、破竹の勢いをみせている関西ジャニーズJr.のなにわ男子。先輩である関ジャニ∞・大倉忠義がプロデュースを務め、関ジャニとの昨年末の『紅白歌合戦』での共演も記憶に新しい。昨夏には『24時間テレビ42』の関西ローカル枠・ytvスペシャルサポーターに就任。個人でのメディア出演もめざましく、西畑大吾は先日放送されたフジテレビ開局60周年記念特別企画『教場』で主演である木村拓哉を相手にも怪演をみせて存在感を発揮。道枝駿佑は映画『461個のおべんとう』(秋公開)で井ノ原快彦の息子役に起用されるなど俳優としても注目されている。

 なんといってもグループの魅力は王道のキラキラ感。『紅白歌合戦』のリハーサル取材でも緊張気味ながら「よろしくお願い致します!」「ありがとうございました!」と舞台上からスタッフに向け何度も頭を下げる初々しさをみせていた。現在は結成2年目ということでどのような成長ぶりをみせるのかが楽しみ。『カウントダウン』では着実に広げた知名度とフレッシュさを武器に、18歳以下の一部メンバーが見学となりながらも、年長メンバーの元気の良さでその場を存分に温めた。

 そして出番2曲目からは同じく関西ジャニーズJr.としてなにわ男子とともにレギュラー番組を持つAぇ!groupも合流。なにわ男子が“王道”なら関ジャニ∞やジャニーズWESTから引き継がれてきた関西色はAぇ!groupのほうが色濃く、4月に行われた初の東京公演『僕らAぇ!groupって言いますねん』では関ジャニ∞・横山裕が企画・演出を務めるなかバンド演奏やコント風の芝居など、にぎやかな個性を次々にお披露目。2組を含めた関西ジャニーズJr.は11日から13日まで京セラドーム大阪にて『関ジュ 夢の関西アイランド2020 in 京セラドーム大阪~遊びにおいでや!満足 100%~』を開催。“関西旋風”はまだまだ加速していきそうだ。

 全員が30代を超え、CDデビューを果たさぬままジャニーズJr.も卒業した異色の4人グループ・ふぉ~ゆ~も『カウントダウン』のステージに登場。昨年、ソロ・グループ含めてジャニーズJr.の宇宙Sixと並んで個人的に会見が多いと感じたのが彼らで、舞台・ミュージカル出演はひっきりなし。時には台本を同時に複数抱えることもあるという。福田悠太と辰巳雄大は『M-1グランプリ2019』3回戦に“つ~ゆ~”として出場したり、ジャニーズ事務所のグループとして初となるLINE公式アカウント開設したりと、ジャンルにとらわれない活動で話題を呼んできた。

 会見では毎回、報道陣との慣れた掛け合いで笑いを起こし、カメラマンがリクエストしたポーズにはすべて快く応えるなどサービス精神も満点。「ジャニーズの一般人」と自虐しながらも、長年培ってきた歌やダンスのスキルもしっかりと持ち合わせていることから、昨年は初のコンサート『Winter Paradise 2019~ふゆパラ~』のゲネプロ取材では“アイドル”としてのポテンシャルを存分に発揮。今年もまだまだ隠し持っていそうな引き出しの多さで予想外な試みで驚かせてくれそうだ。

 このほか、生中継でも『ジャニーズNEXTステージ』と題してSixTONES、Snow Manのデビュー曲披露の前にはジャニーズJr.のみで「Can do! Can go!」を披露。昨年、ふぉ~ゆ~と並んで舞台作品への出演が相次いだ宇宙Six、年始に5人での活動再開が報告されたHiHi Jets、バンドやスケボーの二刀流である7 MEN 侍、そしてJr.SPらが集結。未成年のため不参加となった美 少年や少年忍者も含め、現在、ジャニーズJr.はYou Tubeに専用チャンネルを持ち、ファン層を拡大させている。

 また、デビューをまたいでアリーナツアー中のSixTONES、今春にアジアツアーを控えるSnow Manに加え、すでにデビューしている若手グループも負けず劣らずの活躍をみせており、それぞれのグループの勢いはそのままにSexy Zoneの中島健人と、King & Princeの平野紫耀が新プロジェクトを発表し、ジャニーズWESTは自身初となる東京ドーム公演を含む“WドームLIVE”を実施予定。昨年数々のグループを生み出したジャニー喜多川さんが亡くなり国民的人気を誇る嵐の活動休止があと1年と迫る“地殻変動”のなかで、切磋琢磨する新世代の活躍に注目したい。

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