2020年7月30日
東スポWeb
これもコロナ余波なのか!? 平日朝の老舗情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系)が来年3月で、足かけ23年の長い歴史に幕を閉じそうだ。となると気になるのは、1999年からメインMCを務めている小倉智昭(73)の後を継ぐ“新しいフジ朝の顔”が誰になるかだが…。追跡取材すると最有力候補に、司会力に定評のある人気ジャニーズグループ「関ジャニ∞」の村上信五(38)の名が急浮上している。
「来年3月にMCを替える」(週刊現代)、「来年3月の『とくダネ!』打ち切り」(週刊文春)など最近の同時多発報道に、出演者も黙っていられなかった。
29日朝の生放送中、社会学者・古市憲寿氏は突然、小倉に「『とくダネ!』終わるの本当ですか? そういえば週刊誌でやってましたけど」と質問。小倉は笑ってごまかし、サブMC伊藤利尋アナも「『とくダネ!』の話はいいです」と笑って話題を変えた。
それもそのはず。番組関係者いわく「小倉さんの進退問題は最大のタブー」だからだ。
「その手の情報を知ってるのは、一部の番組幹部や局上層部だけ。現場スタッフにすら話が下りてこない。もともと東京五輪後に勇退するはずだったというのも、6月に東スポなどが報じてスタッフも初めて知ったくらい。小倉さんが降りるなら、後継MC候補の名前が挙がってもよさそうだけど、それすら聞かない」
そんな中、地獄耳の古株スタッフから漏れてきたのが、関ジャニ村上の名前だ。
「来年4月から新番組をスタートさせるにあたって、司会は大ベテランの小倉さんの後を受け、若返りとなるのは間違いない。最近、フジとの関係が良好で、貢献している人物という意味でも、村上君は最有力候補といえるだろう」
村上は2017年から3年連続で、フジ恒例の大型特番「FNS27時間テレビ」に「キャプテン」として出演。総合司会ビートたけしの隣で、実質的に番組を仕切った。
今年は新型コロナウイルスの影響で「27時間テレビ」の放送は見送り。また、コロナがなければ今ごろ盛り上がっていた東京五輪も、フジのメインキャスターは村上でいくことが決まっていた。
運よくコロナ禍が終息し、来夏に延期された五輪が開催されるならば、よほどのことがない限り、「村上キャスター」の変更はないとみられる。
「来年春、村上君がフジの“朝の顔”に定着すれば、夏は五輪キャスターとしてもフル稼働といういい流れができる」と前出スタッフも期待する。
小倉の後釜として、村上の名前が早々に浮上した背景には、関ジャニと太いパイプをもつ名物プロデューサー(P)の存在が見え隠れする。フジ中堅局員が明かす。
「そのPはずっとバラエティー畑で、関ジャニだけでなくマツコ(デラックス)さんなんかとも仲良し。昔のフジは、報道や情報、ドラマ、バラエティーと畑が違うとお互いライバル視していたけど、最近は一緒くたで、みんな協力し合いましょうという雰囲気。そのPが、村上さんとウチの情報(番組)の橋渡しをした可能性はあるね」
村上は地元の関西でも、7年前からフジ系列の関西テレビで冠番組「村上マヨネーズのツッコませて頂きます!」を持っているが、知名度を上げたのはやはり、マツコとの掛け合いが絶妙な日本テレビ系のトーク番組「月曜から夜ふかし」だろう。その司会力には、芸能プロ関係者もお墨付きを与える。
「マツコ相手に村上は、冗談とも本気とも分からない口調で、毎年のように『NHK紅白歌合戦の司会を狙ってる』と公言している。よほど司会者として名を成したいんだろう。確かに(ビート)たけしさんなど大物の懐に飛び込むのもうまい。ジャニーズ出身の“不動のMC”中居(正広)と比べられ『ポスト中居』と言われるほどで、朝の情報番組MCとなれば中居にまた一歩近づくことになる」
どうやら村上が小倉の後釜という大役を任されることになりそうだ。