2020年3月2日
ZAKZAK(夕刊フジ)
先週末に行われたタレントの中居正広(47)の退社会見。その後、ワイドショーは新型コロナウイルス一色になったこともあり、あっという間にニュースから消えたが、司会者も置かず最後まで仕切ったのが中居本人だった目新しさがコメンテーターらに絶賛され、“神会見”として高評価を獲得した。一方でこんな声も。
「メディアが中居に手玉に取られた、ということですよ」と苦笑いするのは情報番組デスクだ。
会見開始予定の15分前に何の前触れもなく中居が現れ、取材陣を招き入れた。意表を突く演出で取材陣を笑顔にしてしまった。そのときすでに中居のペースとなり、最後まで続いた。司会者として鍛えられてきた当意即妙の受け答えが生かされた質疑に、メディアはまんまと乗せられたのだ。
「3年前に退社した『新しい地図』の稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾との共演の可能性、SMAPの再結成について聞かれたとき、中居の話術がさえましたね。一般的なことしか言っていないのですが、それを『1%から99%の間にある』と数字を使ったことで説得力を持たせた。『SMAP再結成も』と見出しを打ったスポーツ紙もありました。可能性で言えば、世の中の一切のことは0%ではないし、100%と言い切ることは『人間は100%死ぬ』こと以外には使えない。中居自身も『V6に入るかもしれない』『ジャイアンツのユニフォームを着るかもしれない』と可能性の定義を伝えましたが、記者を食いつかせることに成功したのです。うまいですね」(前出・情報番組デスク)
一人ぼっちの中居を後押しした“ガヤスタッフ”の存在も欠かせない。会場となったテレビ朝日の会見場には、中居の番組スタッフが多数、収録もかねて入り込んでいたのだ。
「記者なら冷静沈着に対応し、過剰反応はしないのですが、彼らは番組スタッフなので、会見の空気はお構いなしに盛り上がっていましたね」(ウェブサイト記者)
徹頭徹尾、円満退社を印象づけた中居の退社会見。遠くない将来、中居とジャニーズタレントの共演が普通になれば、その先にSMAP再結成にジャニーズ事務所が首を縦に振る可能性も出てくる。不仲が伝えられる木村拓哉(47)と握手だってある。
あくまでも可能性、としてだが。