『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』はシリーズ完結編 トム・ホランド、撮影最終日に涙

2021年10月15日

シネマトゥデイ

 映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(12月17日全米公開)は、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)から始まったシリーズの完結編になると、主演のトム・ホランドが Entertainment Weekly のインタビューで明かした。

 トムふんするスパイダーマン/ピーター・パーカーは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)でマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)入りを果たした後に単独映画シリーズがスタート。1作目『ホームカミング』ではアイアンマンとの師弟関係、続く『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)ではヨーロッパ旅行を楽しむピーターの新たな試練が描かれた。最新作『ノー・ウェイ・ホーム』では、スパイダーマンがドクター・ストレンジとタッグを組み、呪文で歪んでしまった世界に迫る脅威に立ち向かう。

 最新作についてネタバレを回避しながら慎重に語ったトムは、同作を「シリーズ3部作の完結編」と表現し、「『ノー・ウェイ・ホーム』で終わりが来たように感じたよ」とコメント。将来的にトム主演の『スパイダーマン』新作が製作された場合は、『ホームカミング』トリロジーとは異なる作品になるといい、「それが実現してもそうでなくても、僕らは全く別の映画を製作するように時間をかけるはずさ」と新章の可能性について言及している。

 1作目からヒロイン・MJ役を務め、今では実生活でもトムと恋人関係にあるゼンデイヤや、ピーターの相棒ネッドを演じたジェイコブ・バタロンとの撮影はとてもエモーショナルだったそうで、『ノー・ウェイ・ホーム』の撮影最終日には涙を流したというトム。「三人で一緒に仕事をするのは、これが最後かもしれない。そう思うと胸が張り裂けそうだけど、同時にそれぞれがキャリアの次のステップに上がれるというワクワクもあったよ。三人で共有したあの瞬間は、撮影現場で最も素晴らしい日だったし、あんなに泣いたのは初めてだよ」と最終日を振り返った。

 前2作に引き続きジョン・ワッツ監督がメガホンを取る最新作には、サム・ライミ監督版『スパイダーマン2』(2004)より悪役ドクター・オクトパス(アルフレッド・モリナ)が再登場。予告編には、『スパイダーマン』1作目(2002)に登場した宿敵グリーン・ゴブリンの武器パンプキン・ボムも映っており、シリーズ集大成に相応しい作品として期待が高まっている。(編集部・倉本拓弥)