2020年1月1日
マイナビウーマン
私の王子様は、二次元に元カノがたくさんいる。
検索して表示された“今期”の彼女が、一回り年下のロリ系キャラなんてざらにある。
コンサートで散々「大好きだよ」と言ってくれた翌週に、アイドル衣装の女性にペンライトを振っていることも知っている。
汗をだらだら流しながら、憧れの歌姫と握手して、デレデレになっている姿も見ている。
それでも、ジャニーズグループ・Kis-My-Ft2の宮田俊哉は、紛れもない王子様だ。
「アニメオタクの人」「スクラッチくじを削っている人」「激辛料理を食べている人」
バラエティ番組のイメージが強いと思うけど、今回は、別の側面から宮田くんを語らせて欲しい。
宮田俊哉が「この時代のチャンピオン」ならぬ「この時代のプリンス」である理由を。
■0から1を生みだす男
今でこそ“オタク”を公言するジャニーズタレントが増えたが、その先駆けとなったのが宮田くんだ。
デビュー前のコンサート。宮田くんはソロコーナーで、名前入りのピンク衣装を身にまとい、オタ芸を披露した。ジャニーさんに「You、本当にそれでいいの?」と聞かれても、宮田くんはやり切った。
いつしか宮田くんの“オタク”キャラはキスマイの秘密兵器になり、グループを印象付けるのに一役買った。
今では、アニメ関連の番組に出演したり、CMに出演したりと、界隈での「キスマイ宮田」の認知度はすこぶる高い。
宮田くんは本当にアニメが好きだけど、ただ好きを仕事にしたわけではない。デビューした直後、“キスマイの後ろの人”になった宮田くんは、「俺、やべえなぁって(思った)」と語っている。
宮田俊哉は、なりふり構わず突っ込む人ではない。成功するという信念を持ち、進むべき道を切り開く。とても賢い人だ。
0から1を生みだす男を、私は心から尊敬している。
■5万5千人乗りの白馬
宮田くんは、自分のファンを“姫”と呼ぶ。
王子の福利厚生は手厚い。
公式ブログでは、テレビ番組の放送日や雑誌の発売日を必ず知らせてくれる。「楽しかったな」「もっと頑張ろう」そんな素直な言葉で、姫たちに近況報告をしてくれる。
CDの発売週になると、毎日オフショットを載せながら、「楽しんでねっ」「オリコン1位取るぞ~」と、甘い飴と優しい鞭で姫を駆り立ててくれる。
宮田くんは、ファンの気持ちをフォローするのがうまい。
宮田くんが“オタク”を仕事にしてきた期間が、すべて順調だったわけではない。捨ててきたものもある。それが、“王子様”のようなアイドルらしさでもある。
実は、宮田くんが“王子様”として振る舞ってくれるようになったのは、ここ最近の話だ。
2019年夏のコンサート。宮田くんはソロコーナーで、白い王子様衣装を身にまとい、姫たちに愛を捧げてくれた。泣いた。
ファンの気持ちに寄り添えるのは、自身も“オタク”である宮田くんの、アイドルとしての大きな武器だ。
「俺の白馬、5万5千人乗りだから!」とは、東京ドームで生まれた宮田くんの名言だが、あながち嘘じゃないと思っている。宮田俊哉は、全人類を“姫”にする。
■ポジティブな笑顔の秘密
宮田くんといえば、いつもニコニコ。笑顔のイメージが強い。ポジティブを具現化しました! みたいな宮田くんの笑顔には、秘密がある。
その日どんなことがあっても、家に帰ると「今日も楽しかった!」と言うらしい。
宮田くんの一日は、私には想像もつかないほど多忙だし、つらいことだってあるだろう。そんな負の感情を表に出さず、次の日にはまた笑ってアイドルをしてくれている。アイドルのファンとして、これ以上嬉しいことはない。
同時に、ひとりの働く人間として、とても尊敬する。
ポジティブな雰囲気はまわりに伝染する。チームを良い方向に引っ張る。そういう人が仕事を成功させるのだと思う。
※ちなみに、一部の宮田くんファンの間では、「宮田くんの真顔が好き」というフェチもあるくらい、真剣な顔もとってもカッコいい。力強くて優雅な、舞台映えするダンスも最高です。ぜひ見てください。
■私たちのプリンス
宮田くんは「生まれ変わってもアイドルになりたい」「アイドルは天職」と言い切る。“アイドル”であることに疑問がない。
だから、私たちファンは、応援していて本当に幸せだ。
新時代の王子様は、賢くて、優しくて、とても強い。
もうたぶんこの原稿で書くのは3回目くらいだけど、私はそんな宮田くんを心から尊敬している。
いつも私が働いているデスクに置かれた宮田くんの写真を見ながら、ありったけの想いを込めて、この原稿を締めくくろうと思う。
お姫様にしてくれてありがとう。
大好きだよ、王子様。
※姫の皆さまへ
独断と偏見で宮田くんを語ってごめんなさい。
オタクの愛ゆえの解釈違いは、ご容赦いただければ幸いです。
(文:マイコ、イラスト:谷口菜津子)