2021年2月18日
週刊女性PRIME
ジャニーズ事務所がさまざまな分野での社会貢献・支援活動を行う「Johnny’s Smile Up! Project」。昨年は、新型コロナウイルス感染拡大に対する医療従事者への支援活動として、医療物資を届けたり、総勢76人のジャニーズタレントが参加したユニット「Twenty☆Twenty」によるチャリティソング『smile』をリリースした。
『いいね』数を競い人気投票状態に
2月14日、同プロジェクトのインスタグラムとYouTubeのアカウントで、東山紀之はじめ95人の所属タレントが、看護師と医療従事者への感謝のメッセージを投稿。YouTubeは動画の中で各タレントが「ありがとう」を伝えるつくりだが、インスタグラムはタレントひとりひとりが手書きのメッセージを持ってアップ。それが一部のファンの間で熱い“攻防戦”が繰り広げられ、大変なことになっているという。どういうことなのか。ジャニーズ事情に詳しいテレビ関係者が説明する。
「インスタグラムはそれぞれの投稿に『いいね』とコメントをつけることができます。そのため、ファンの間で“その数を競う”現象が今回発生してしまったようなんです。
『いいね』やコメントの数が明らかになることで、“人気投票状態”が発生してしまい、『〇〇くんより△△くんのほうが多い』『□□くんは人気ない』といった、プロジェクトの本来の主旨とは離れた盛り上がりをみせ、ファン同士のつばぜりあいが起こってしまいました」
期せずして、インスタの「いいね」数での「ジャニーズ総選挙」が開催されるような状況となってしまったわけだが、2月17日17時時点で1番「いいね」数が多いのが、嵐の松本潤の「32.9万いいね」。そして相葉雅紀の「32万いいね」、櫻井翔の「30.9万いいね」が続き、嵐がトップ3を独占している状態だ。
以後、
平野紫耀(King & Prince)30.8万いいね
二宮和也(嵐)30.7万いいね
永瀬廉(King & Prince)29.9万いいね
岸優太(King & Prince)22.5万いいね
松村北斗(SixTONES)21.9万いいね
目黒蓮(Snow Man)21.6万いいね
中島健人(Sexy Zone)21万いいね
と続く。
「あくまでもこれは『いいね』を押した人の数であって、人気投票ではないという前提ですが、活動休止後も、やっぱり嵐はなんだかんだ強いですね。そして、4人の中に割って入っている平野紫耀くんをはじめ、キンプリ人気も安定して高いことを感じます」(同関係者)
『ジャニーズ総選挙』があったなら
各グループで最多の「いいね」数を獲得しているタレントをピックアップしてみると、以下のような顔ぶれとなる。
TOKIO→長瀬智也
KinKi Kids→堂本剛
V6→三宅健
嵐→松本潤
KAT-TUN→亀梨和也
NEWS→増田貴久
関ジャニ∞→大倉忠義
Hey! Say! JUMP→山田涼介
Kis-My-Ft2→玉森裕太
Sexy Zone→中島健人
A.B.C-Z→河合郁人
ジャニーズWEST→小瀧望
King & Prince→平野紫耀
SixTONES→松村北斗
Snow Man→目黒蓮
センター的ポジションや、目立つ仕事をしているメンバーが顔をそろえるような印象を受ける。
「いいね数の多い顔ぶれを見ると、コンサートでのペンライトの色の数や歌割、集合写真でのポジションなど、ある程度“納得”な数字を表していますね。ソロタレントで見ると、生田斗真くんや風間俊介くんも、相当数な“いいね”が付いています。テレビや映画などで活躍することで、ジャニーズファンではなく一般的な認知度のバロメーターにもなり、今後の活躍の参考になるのかもしれません」(同前)
昨年は、Snow ManとSixTONESが同時デビューを果たし、デビューシングルがミリオンを達成するなど、記録を残した。勢いそのままに個人でも『いいね』の上位を独占すると思いきや、入っているのはSixTONESの松村北斗とSnow Manの目黒蓮のみ。2グループのメンバーよりもキンプリが4人もランクインするなど、興味深い結果となっている。
「1アカウントからは1回しか『いいね』を押せないので、1人で複数投票するには、複数のアカウントが必要になるので、ある意味、これが純粋なファン投票に近いかもしれません。でも『人気投票です』となったら、複数のアカウントを大量に取得して熱いバトルが繰り広げられるのでしょうね(笑)」
と、ある芸能ジャーナリスト。仮に『人気投票』になっていたら、“強火”と言われる熱量の高いファンが黙ってはいられないのでは、と続ける。
「もし『ジャニーズ総選挙』があったらどうなっていたか、という話題になると、よく名前が挙がるのがKinKi Kidsの光一くんと、嵐の大野くん、若手では山田涼介くんが強いですね。今回は大野くんは参加していませんが、もし参加していたらどうなっていたか、気になるところです」
今回のインスタや「Johnny’s Smile Up! Project」は、参加タレントの人気を競う場ではないが、結果的に一部ファンの熱量により『ジャニーズ総選挙』的な意味合いも含んでしまっている現状。
『いいね』やコメントの数に比例した感謝を、医療従事者に届けられるようなシステムにできれば、意義のある数字になるかもしれない。
〈取材・文/渋谷恭太郎〉