11.3「嵐の日」の収益は数百億円規模 ネット配信で最後の荒稼ぎするシタタカさ

2020年10月16日

日刊ゲンダイDIGITAL

「生配信でもないのに5000円近くもとるんですね」

 そんな声もあがっている。

 ジャニーズ事務所の稼ぎ頭、嵐が11月3日のデビュー21周年記念日に行うと発表したネット配信。それはコロナ禍で頓挫していた新国立競技場でのライブイベントを事前収録と無観客という方法で実現させるもので、リーダーの大野智(39)は「『嵐の日』として1日楽しめますので、ぜひ期待してください!」と意気込んでいる。

 当日はファンクラブ会員限定の特別配信があり、午後7時30分からはファンクラブ以外のチケット購入者にも配信される。松本潤(37)は「別々のセットリストを作っているので両方とも楽しんでいただけると思います」とPRしたが、その視聴料金はファンクラブ会員が4800円、一般5800円とあり、冒頭のような反応も出てきた。

「コロナ禍以降、無観客ライブ配信を余儀なくされたお笑い芸人らの視聴料がだいたい2000円、松田聖子さんが9月に行ったライブ配信もチケットは4000円(税込み)ですので、それらと比較すると収録でこの価格はかなり強気な設定と言えます」(レコード会社関係者)

 ジャニーズ担当のベテラン芸能記者はこう言う。

「もともと5月に開催予定でしたけど、コロナの流行で中止や来年に持ち越しでも仕方なしとみられていたイベントが行われるんです。嵐ファンにしてみれば、音楽番組などを除いて最後となるかも知れないライブパフォーマンス。チケット料金で買う買わないという判断にはならない。抽選漏れもないし、ファンにとっては夢のような一日になるはずです」

 ジャニーズ側からすれば、コアなファンからもファンクラブ未加入のファンからも稼ぐことができる。ファンはファンクラブだけで300万人超。

「オンラインでも通常コンサートと同等かそれ以上の売り上げを見込んでいるのではないか」(前出のレコード会社関係者)

 嵐といえば、2019年までの2年にわたって開催したデビュー20周年記念ツアーで500億円もの収益を上げたといわれている。今回の配信事業はまさに活動休止前の最後の荒稼ぎというわけだ。

■来年以降もファンクラブは存続

「それだけではない」と前出の担当記者はこう続ける。

「来年以降の活動中止期間中もファンクラブは存続するでしょう。年会費だけで4000円。新規入会の場合、入会費1000円が別途入ってきます。運営費はそうはかかりませんし、たとえ年4回程度の会報程度でも100億円規模の収益が発生します。そして満を持しての再結成につなげ、過去、どのアイドルグループでも、あのSMAPでさえ達成できなかった25周年ツアーを実現させ、さらに30周年での同窓会コンサートまでシナリオが見えてくる。桜井翔が出馬して政界転身などなど、今後10年先まで見据えたシナリオが描けると思います」

 親子2代でのファンなど、世代を超えた人気で知られ、メンバー同士の結束も固いとされる嵐。コロナ禍をも吹き飛ばす、数百億円規模のビッグビジネスになりそうだ。

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