神宮寺勇太、後輩思いの王子様 司会に芝居に更なる飛躍へ

2021年2月15日

ミュージックヴォイス

<活躍期待!“丑年”生まれ 年男ジャニーズ8人の魅力に迫る(6)>

 親しみを込めて「ウシシ8」とも名付けられたジャニーズの丑年生まれの8人をピックアップし、魅力や今年期待される活躍を考えていく連載。今回は、King & Princeの神宮寺勇太。

 まるで王子のような心優しさと気遣いで、“国民的彼氏”と称されている神宮寺。歌番組では、カメラに向かってウインクを決めたりとファンを楽しませる“THEアイドル”だ。そして、面倒みのいい兄貴肌な一面もある。

 例えば、2014年に行われたライブ『ガムシャラSexy夏祭り!!』の練習中、うまくいかずに悩んでいた井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)に、「こっちで一緒にやろう。2人でやったほうが覚えは早いから」と声をかけ、自身の休憩を返上して練習に付き合った。また、松倉海斗(Travis Japan/ジャニーズJr.)が、体調が優れないなかで練習を続けようとしたことに気づき、「病人は寝るのが仕事!」と休ませたエピソードなど、当時まだ高校2年生だったが、その頃から周囲を見渡す力に長けていた。

 その対応力を生かして、昨年放送されたテレビ朝日のバラエティ特番『名所から一番近い家』では、初の単独MCに挑戦した。30分番組としてスタートしたが、第3弾を迎えた現在では1時間半の放送になった。彼のMCといえば、ゆったりとした雰囲気の進行で、締めるところは締めるというメリハリが印象的。MC業でさらなる躍進を遂げることを期待したい。

 また、ジャニーズの歴史ある舞台『DREAM BOYS』では、同じくKing & Princeの岸優太とともに、2年連続で主演を務めている。空手の黒帯を所持し、中学生の時には、全国2位になったこともある神宮寺。「ボクシングも空手も同じ格闘技ですが、格闘技は人を傷つけるものではなく、人を守るものであり、人に対する心を学ぶものです」(『毎日新聞』より)という空手で得た教えを胸に、ボクサー役に挑んだ。

 舞台はもちろんだが、今年は映像での活躍にも期待したい。2018年に放送されたドラマ『部活、好きじゃなきゃダメですか?』(日本テレビ系)で、真面目で気弱な高校生・窪田を演じた。その後の、2019年に公開された映画『うちの執事が言うことには』(2019年)の謎めいた企業家・赤目刻弥を演じ、振り幅を見せつけた。とくに、『うちの執事が言うことには』の赤目は、スイッチが切り替わったように表情を変化させる演技が求められたが、“好青年”らしい笑顔から、“怪しげ”な笑みまでを使い分け、見事に演じきっていた。いつか、ヒール役に徹する姿も見てみたい。

 昨年末にリリースした「I promise」では、デビュー曲の「シンデレラガール」の売上を超す初週売上56.7万枚をを記録した。グループとしても、勢いを増しているKing & Prince。“年男”神宮寺の飛躍で、さらに勢いをつけたい。【かなぴす】