2021年1月30日
オリコン
人気グループ・嵐の櫻井翔（38）による日本テレビ系バラエティー『1億3000万人のSHOWチャンネル』（毎週土曜 後9：00）。昨年末に終了した『嵐にしやがれ』の枠で引き継がれた同番組では、16日に放送された初回2時間スペシャルの平均視聴率が13.0％（世帯、ビデオリサーチ調べ、関東地区）と好発進を切った。5人から1人、その中心を担う櫻井の番組への向き合い方や、この番組だからこそ生きる彼の強みについて『嵐にしやがれ』時代から担当する國谷茉莉プロデューサーに語ってもらった。
同番組は櫻井を“局長”にすえ、みんなの「やりたい」にチャレンジする放送局をコンセプトとして、芸能人や文化人、アスリート、そして視聴者の「やってみたい」「見てみたい」が詰まった企画を実行。ゲストが“企画担当”として各々の「やりたい企画」に挑戦しながら、櫻井自身も進行はもちろん、時に一番のプレーヤーとして誰よりも懸命に「やりたい」にチャレンジしていく。
國谷氏は「土曜よる９時枠をリードしていく責任と共に、面白い番組になる手応えも感じてはいました。櫻井さんが年末の忙しさ極まりない時期に、真っ正面から全力で番組の立ち上げと向き合って下さり、私たちも全身全霊で（笑）初回放送を迎えました。誰も見たことのない新番組をどれだけ皆様に楽しんで頂くことができるのか…大きな不安もありましたが、リアルタイムでの反応も含め、あたたかく受け入れていただき正直ホッとしました。でも勝負はこれから…皆様に毎週楽しんで頂ける番組を発信していけるよう、とにかく頑張ります」と改めて、気を引き締める。
企画誕生の経緯について、「櫻井さんが嵐としての活動を一旦休止して一人で歩みだす時に、一緒に１０、２０年続けていける番組ってなんだろうという想いからスタートしています。櫻井さんは、エンターテインメントの顔でありながら、キャスターとしてニュース番組を、司会としてスポーツや音楽番組を熱くクールに仕切るなどとにかく多彩ですが、私たちが感じる櫻井さんの魅力は、「様々な分野に対しての知的探求心」「愛すべきチャーミングなお人柄」「熱く語りかけて導くリーダーシップ性」などなどで、そんな櫻井さんの魅力を存分にお伝えしつつ、さらに欲張って、新たな魅力を最大限引き出して行きたい！という発想のもと生まれたのが、今回の番組のコンセプトです」と語る。
「櫻井さんはある意味“企画マニア”でもあり、『このYouTubeが面白かったよ！』なんて耳打ちして下さることもあり、“そんな櫻井さんを楽しませられる動画をみんなで作る”というのがこの番組の根幹かもしれないです」と、様々なジャンルへの好奇心を持つ彼だからこそ生まれた番組であることも明かした。
初回では、櫻井は長いジャニーズ人生でできてこなかったというバック転に本気でチャレンジ。宇宙にいるJAXA宇宙飛行士の野口聡一氏と中継インタビューを行い、野口氏自身も積極的に自らの“やりたいこと”に挑戦した。なお、バック転チャレンジは練習の成果をスタジオで披露するも、グリーンバックに隠れた補助付きとなりその“ガチ感”もひとつのみどころとなっているが、國谷氏はこの企画には櫻井の思いが反映されていると語る。
「バック転企画について櫻井さんは『できないことができるようになったら夢がある』とおっしゃっていて。『38歳の今からでもチャレンジはできるんだ』と、誰がどうみても忙しいあの年末に、１か月も時間をかけて、あえてチャレンジして下さいました。そして『宇宙飛行士の訓練をみてみたい』とおっしゃった言葉が繋がったのが、野口さんとの宇宙交流企画。櫻井さんの言葉によってリアルに生まれた2つの『やりたい』企画です」。
國谷氏は続けて「櫻井さんは『頑張る方々に対して、深い敬意と愛情』を持っていらっしゃるので、企画担当ゲストのチャレンジを我が事のように応援して下さると思います。そして、とにかく『知的好奇心の塊』の方なので、見るだけというのは望まず、自ら色々なところに行ってみたい、色々な方に会ってみたい、見てみたい、聞いてみたい気持ちがあり、そんな櫻井さんに甘えていろいろなことに挑戦して頂きたいですね」と期待を寄せており、今後も挑戦のなかで櫻井がみせる“本気”や、その幅広い好奇心もより番組を盛り上げる要因となりそうだ。
そんな櫻井ならではの強みについては「未来に向けた“メッセージ力”がものすごくある方だと思います。『何歳からでもスタートは遅くない』とか『チャレンジする過程を通じて勇気を与えたい』とか子どもに向けても大人に向けても、力強く言葉を発信してくださる方。その為に、裏での努力がすさまじく、言葉を体現し続けている。番組としてもそんな櫻井さんに夢や想いを重ねて、皆様に心底楽しんで頂ける番組をお届けできたら嬉しいです」と語る。 また、放送開始から10年9ヶ月と長きにわたって愛された『嵐にしやがれ』の時間帯を引き継いだこの番組が10年、20年続いていくことが「嵐のみなさまの願いでもあると思います」と代弁する國谷氏。「とても絆が強い方たちなので、きっと応援して下さっていると思います。」と言葉をしめた。