2021年2月9日
オリコン
人気漫画『呪術廻戦』のコミックスが度重なる重版でシリーズ累計発行部数3000万部(デジタル版含む)を突破したことが、作品公式ツイッターで9日、発表された。1月13日に2000万部、26日に2500万部を突破したばかりで、約2週間で500万部、1ヶ月で1000万部伸ばすなど、異例の売れ行きが続いている。
現在14巻まで発売されているが、テレビアニメ化が発表された2019年11月時点では累計250万部、2020年5月時点で450万部、アニメ放送時の10月2日に850万部を突破するなど順調に部数を伸ばしてきた。その後、10月29日時点で1000万部、12月16日時点で1500万部、今年1月13日時点で2000万部、26日時点で2500万部を突破し、この短期間(3ヶ月弱)で3倍(10月29日比較)~3.5倍(アニメ放送時比較)に伸ばす驚異的なペースとなっており、アニメ効果で人気が加速している。
この勢いは、社会現象化している『鬼滅の刃』が、テレビアニメが放送された2019年4月6日時点で累計350万部(※9日発売巻で500万部)、終了した9月末時点で1200万部、終了2ヶ月後の12月4日時点で2500万部を突破していることから、『鬼滅の刃』以上のペースで売り伸ばしていることがわかる。また、『呪術廻戦』は現在アニメが放送中ということもあり、まだまだ勢いは止まらない。
3000万部を突破して、公式ツイッターでは「【祝!+最新刊カバー公開!】いつも 呪術廻戦を応援いただきありがとうございます! この度シリーズ累計発行部数が3000万部を突破しました!(デジタル版含む)」と報告。また、「これを記念して2021年3月4日(木)発売の15巻カバーを最速公開! 真人です! 引き続き応援よろしくお願いいたします!」と、3月4日発売の最新コミックス第15巻のカバーを公開した。
作者・芥見下々氏の初連載となる『呪術廻戦』は、2018年3月より『週刊少年ジャンプ』で連載がスタートし、ある強力な「呪物」の封印が解かれたことで、高校生の虎杖悠仁が、呪いをめぐる戦いの世界へと足を踏み入れるダークファンタジー。連載を決める会議で、オリジナリティーのあるストーリー、キレのあるせりふ、独特のキャラクター造形などが評価され、“編集部が満場一致で連載決定した”というエピソードを持つ連載当初から注目を浴びた作品となっている。
第1巻は2018年7月の発売後に即重版がかかり、2巻の9月4日発売までに2度の重版を記録。編集部は当時「デジタル版でも新人作家としては異例の売れ行き」と説明しており、読者の支持を受けて『全国書店員が選んだおすすめコミック2019』で1位、『みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2019』で大賞を受賞。昨年10月よりテレビアニメが放送されると、TBS系の『NEWS23』などで特集が組まれるほど話題となっている。
■『呪術廻戦』累計発行部数の流れ(集英社発表)
19年11月:250万部(テレビアニメ化発表時)
20年5月:450万部
20年10月2日:850万部(テレビアニメ放送時)
20年10月29日:1000万部
20年12月16日:1500万部
21年1月13日:2000万部
21年1月26日:2500万部
21年2月9日:3000万部