NEWS・加藤シゲアキ、直木賞逃す 尾崎世界観も芥川賞逃し「また頑張る」

2021年1月21日

サンケイスポーツ

 第164回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が20日、東京都内で開かれ、直木賞候補だったNEWS・加藤シゲアキ(33)の「オルタネート」、芥川賞候補だったロックバンド、クリープハイプのボーカル、尾崎世界観(36)の「母影(おもかげ)」は受賞を逃した。

 ジャニーズ初の作家として2012年にデビューした加藤は、同事務所初の候補入りが話題に。この日までに本紙などの取材に応じた際は「まさか自分が候補になるとは。いつかはと憧れていた」と吐露し、「面白いことを書き続けたい」と意欲を見せていた。

 選考委員の小説家、北方謙三氏(73)は、高校生限定のマッチングアプリを通じて運命が交錯する物語を「青春小説としてよく書けていて面白く、個人的に推した」と講評。候補6作のうち最終投票の4作に残ったことから「とっても惜しかった。もう一作待ちたい」と期待を込めた。

 尾崎は「母影」で母子家庭で育つ小学校低学年の女児の視点から、母親などの姿を活写。落選後にツイッターで、バンド4人の写真とともに「メンバーと一緒に待ちました! 結果は残念だったけれど、またここから頑張ります。やっぱり小説が好きだ(もちろん音楽も!!!)」とつづった。

 芥川賞は宇佐見りんさん(21)の「推し、燃ゆ」、直木賞は西條奈加さん(56)の「心淋し川」に決まり、女性2人が受賞した。