ドンキーコング、ストⅡ、ポケモン…2021年の「周年」ゲーム

2021年1月17日

日刊SPA!

―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―

◆あの『ドンキーコング』は40周年!

 まだまだ新型コロナウイルスが収まらず、不安なままスタートした2021年。今回のコラムは、ゲーム業界で今年「周年」を迎える主なソフトやハードをピックアップ。ゲームも歴史を積み重ねてきました。

◆アーケードゲーム50周年

 1971年に、アメリカのノーラン・ブッシュネルさんが世界初のアーケード用ビデオゲーム『コンピュータースペース』を制作し、発売。遊園地向けの製品でしたが、操作が難しかったため人気が出ずに販売不振に終わりました。この失敗をバネにブッシュネルさんは世界初のゲーム会社「アタリ」を設立。次回作『ポン』が大ヒットし、ゲーム産業が花開いていくことになります。

◆任天堂『ドンキーコング』40周年

 1981年、アーケードゲームとして任天堂の『ドンキーコング』がアメリカで発売され大ヒット。開発者は若き日の宮本茂さん。最初はポパイのゲームを作ろうとしていましたが変更になり、違うキャラを乗せようと生まれたのがドンキーコングとマリオだったとか。

◆エポック社「カセットビジョン」40周年

「カセットビジョン」は、1981年7月にエポック社から発売されたカセット式のテレビゲーム機。定価は1万3500円。同時発売タイトルは『きこりの与作』『ベースボール』。ファミコン登場前のゲーム機といえばこれでした。

◆シブサワ・コウ40周年

『信長の野望』の生みの親として知られるシブサワ・コウさんはコーエーテクモゲームス(旧・光栄)の名物プロデューサー。1981年の『川中島の合戦』がデビュー作で、40周年記念サイトも制作されています。

 ほかには、こんな40周年もあります。

『ウィザードリィ』40周年……コンピュータRPGの原点として知られるタイトル。当時のアップルII向けに発売

ゲーム&ウオッチ「ワイドスクリーン」40周年……初代から画面が約1.7倍に拡大されて登場。『オクトパス』『パラシュート』など

◆『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』30周年

 北米で1991年6月、日本で7月にメガドライブ向けタイトルとして発売された『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』。前年に登場した任天堂のスーパーファミコンへの対抗タイトルとして開発され、ハリネズミがステージを駆け抜ける爽快感から海外で大ブレイク。メガドライブは一時北米市場でゲーム機のトップシェアに輝きました。

◆『スーパーロボット大戦』30周年

 1991年4月にゲームボーイ向けタイトルとして初代『スーパーロボット大戦』が発売。当時としては珍しいクロスオーバータイトルで、シミュレーションとしてスマッシュヒット。現在まで続くシリーズの基礎を築きました。

◆アーケードゲーム『ストリートファイターⅡ』30周年

 1991年にアーケードに登場した『ストリートファイターⅡ』。リュウや春麗など世界中の格闘家が最強を競って1対1でぶつかり合うゲーム性に熱狂するゲーマーが続出し、90年代の対戦格闘ブームを巻き起こしました。

◆『ポケットモンスター』25周年

 1996年2月にゲームボーイ用タイトルとして発売された『ポケットモンスター』。ゲームのなかのモンスターを集めて戦わせるゲーム性が秀逸でロングセラーに。交換機能があり、末期といわれていたゲームボーイの寿命を伸ばし、その後のゲームボーイカラー登場のお膳立てをしました。

◆『バイオハザード』25周年

 1996年3月にPS1向けタイトルとして発売された『バイオハザード』。発売直後は静かな立ち上がりながら、ゾンビが徘徊する洋館を探索する怖さが口コミで広がりました。のちにハリウッド映画化まで成功する一大コンテンツはここから始まっています。

◆NINTENDO64 25周年

 1996年6月に発売されたハード・NINTENDO64。当時はいわゆる「次世代機戦争」のまっただなか。ライバルがCDロム方式を採用するなか従来と同じロムカセット方式でした。スクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジー』シリーズのPSへの移籍もあり、ソフト不足に悩まされた印象。ただし『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』『どうぶつの森』などの名作も生み出しています。

 今回紹介したのはごく一部ですが、みなさんの思い出に残っているタイトルはありましたか?

―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]― 【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も