“Jr.の問題児”だった北山宏光がタッキーに頭が上がらない驚きの理由

2020年11月16日

アサジョ

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、ジャニーズグループによる大型公演は年内中止になった。Kis-My-Ft2は7月の段階で、ドームツアー「Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2020 To-y2」の全公演中止を発表。8月になってからSexy ZoneやジャニーズWEST、King&Princeから東西のジャニーズJr.内ユニットにいたるまでの年内全127公演が中止。一部は配信公演に切り替わる。

 キスマイの早めの決断には、称賛の声があがっていた。来年がデビュー10周年の節目。弾みをつけたいドームツアーだけに、当初は実施の方向で考えたが、来場者の安全を優先して、苦渋の選択を早めに下した。

 最年長34歳の北山宏光は今夏、V6・井ノ原快彦、NEWS・増田貴久、ジャニーズWEST・重岡大毅、King & Prince・岸優太とともに日本テレビ系夏の大型チャリティー番組「24時間テレビ43 愛は地球を救う」で初のメインパーソナリティーを務めた。国民的長寿番組の顔となった北山は、優等生のイメージが定着。ところがJr.時代、リーダーだった滝沢秀明がもっとも手を焼いたのが北山だった。

「タッキー&翼のバックダンスを務め、滝沢の主演舞台にたびたび出演していましたが、とにかくヤンチャ。あいさつもしなかった。それでも滝沢は『あいさつしないくらいがちょうどいい』と個性を認め、ゆっくり育てました」(アイドル誌ライター)

 滝沢は当時、ケンカした後輩を仲直りさせる方法として「キスの儀式」を強いた。これはケンカした2人にキスをさせるというもの。「壁を超えるために」という独自の理論に基づいたものだが、北山は何度もその洗礼を浴びている。

「それも致し方ないでしょう。彼の行動は破天荒すぎますからね(笑)。滝沢の主演舞台『滝沢歌舞伎』が10周年の節目を迎えた16年、初の海外公演(シンガポール)を開催しました。アニバーサリーだったのでJr.時代に出ていた北山、Hey!Say!JUMPの薮宏太が再集結。親睦を再び深めようと、なぜか真夏に10kmのランニングをしたそうです。そのあとにバーベキューまで行ったとか。提案したのは北山で、しゃべりながら走っていると18kmになった日もあったといいます」(前出・アイドル誌ライター)

 デビュー前年(10年)には滝沢の主演舞台「新春人生革命」に出演。本番中、座長がロープアクションで失敗して、落下するアクシデントが起こっているが、このとき、下にいた北山がクッションになって九死に一生を得た。かつての問題児が、ようやく恩返しできた瞬間だった。

 食事はもちろん、旅行やダイビング、トレーニングにBBQ。濃密な時間を共有したキタミツとタッキー。一線から退き裏方にまわっても、北山は今なお感謝しているという。

(北村ともこ)