Sexy Zoneの約8ヶ月間に密着 葛藤抱えるも節目で新たな一歩「5人を見てもらえることが何よりもうれしい」

2020年11月11日

オリコン

 華やかなエンターテインメントの世界とその裏にある苦悩や葛藤を長期取材する、フジテレビの深夜番組『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』(毎週金曜 深夜0:55※関東ローカル)。第2弾テーマとして20日から、今年デビュー10周年イヤーに突入する人気グループ・Sexy Zoneを特集する。『Sexy Zone ~結成9年目の葛藤~』と題して“エリートアイドル”街道を突き進みながらも、彼らが内に秘めていた意外な想いについて約8ヶ月間の密着を通してひもといていく。

 2011年に、グループ平均年齢14.4歳という史上最年少デビューを果たした同グループ。華々しいデビューからこれまで、シングル曲19作が連続オリコンチャート初登場1位を記録、『24時間テレビ』のメーンパーソナリティーを務めるなど、全てが順風満帆に見える。菊池風磨は「このグループに関して焦らなかった事は一回もないです」と語り、中島健人も「自分たちの力不足を感じる」と打ち明ける。

 取材を開始したのは今年3月4日、全国ツアー『POP×STEP!? TOUR 2020』のリハーサルからだった。ライブ初日に向かって、メンバーはそれぞれが意見を出し合いながら衣装やセット、演出を創り上げようとしていた。しかし、そのわずか3日後、無情にもライブ中止の知らせが届く…。その後も振替公演に期待した彼らだったが、コロナ禍は収束せず、公演はかなわなかった。

 だが、10月に無観客オンラインライブとして形を変えて実現。そのオンラインライブ終盤で中島は「半年以上の準備期間があり、ファンの皆さんも長い間、この瞬間を待ち続けてくれていたと思います。今この場に皆さんは居ないけど、いつか、輝く皆さんの笑顔に会うことが夢です」と語り、ファンとの再会を誓った。

 そして、もうひとつ、Sexy Zoneにとって大切な場にもカメラは密着していた。体調不良により活動を休止していたメンバー、松島聡の復帰。マリウス葉が「太陽みたいな存在」と語るように、松島はグループのムードメーカーであり4人にとってかけがえのない存在だ。迎えた復帰後初となる音楽特番では、約1年9ヶ月ぶりに5人そろっての歌唱を披露した。

 この時歌った「RUN」は一歩を踏み出すにふさわしい、Sexy Zoneにとって新たな代表曲とも言える楽曲。佐藤勝利は「4人で守ってきた『RUN』を、5人で歌えたことがまずうれしかった。そして5人で改めてステージに立てて、5人を見てもらえることが何よりもうれしい」と率直な想いを語った。

 グループ結成から1ヶ月半でデビューと、その記録はジャニーズ史上最短でいまだ破られていない。そんな計り知れないほどの期待を一身に背負って走り続けてきた5人だが、彼らはアイドルのエリートとして生きる不安や葛藤を人知れず抱えていた。しかし、10年目を迎えた今こそ見えてきた新たなSexy Zone像。5人にしかない歴史と闘い、そして未来に向かう覚悟を映し出す。