2020年11月16日
オリコン
国民的アニメ『ドラえもん』の映画最新作が、2021年3月5日に公開されることが16日、発表された。新作タイトルは『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』で、85年に公開された『のび太の宇宙小戦争』のリメイク作品でありながら、新しい脚本と現在の技術を駆使して描かれる。また、主題歌をOfficial髭男dism(=ヒゲダン)が担当することも、あわせて解禁された。
大きな宇宙の小さな星を舞台に、ドラえもんたちの大冒険が展開される本作。のび太が拾った小さなロケットの中から、手のひらサイズの宇宙人・パピがあらわれる。彼は、小さな星・ピリカ星の大統領で、反乱軍から逃れるために地球にやってきた。次第にパピと仲良くなっていくドラえもんたちだが、パピを追って地球にやってきたクジラ型の宇宙戦艦に攻撃を受ける。そして、大切な友だちと、その故郷を守るため、ドラえもんたちはピリカ星へと出発する。
監督は、『超劇場版ケロロ軍曹3ケロロ対ケロロ 天空大決戦であります!』を手掛け、『のび太の月面探査記』の演出を担当した山口晋氏。脚本は『攻殻機動隊 SAC_2045』や『怪盗ジョーカー』シリーズなどで知られる佐藤大氏。
また、ヒゲダンが本作のために書き下ろした主題歌「Universe」を使用した本編予告映像も解禁。小さな宇宙人パピとの出会いから始まり、ひみつ道具「スモールライト」を使って、パピと同じサイズになり仲良くなるドラえもんたち。そして大きな宇宙船があらわれ、パピとパピの星を守るため、小さくなったドラえもんたちが友情のために立ち上がり、奮闘する様子が垣間見える映像になっている。
■Official髭男dism 藤原聡コメント
この度Universeという楽曲が生まれました。ドラえもんは僕にとっても小さなころから親しんでいたアニメで、まず今回主題歌を担当させていただけたことを大変光栄に思っています。
子どもも大人も分け隔てなく包み込みながら回るこの世界で自分の人生のあり方を、小さなころからずっと考えていましたが、答えは今も出ないままです。なんなら、学校でも会社でも自己評価ってものがずっと苦手でした笑
結局「あの頃はどう」とか、後出しジャンケンで自分の過去を評価する事しかできないまま今も暮らしています。そんな自分の人生をそのまま楽曲にしたことで、少年時代の自分とまた出会えたような気がしたし日が暮れるまで夢中で遊んだころと同じように、この楽曲を作ることに夢中になっていきました。
このUniverseが映画に彩りを添えられる楽曲になってくれたらうれしいなと思うとともに、聴いてくださった皆さんの日々や、その日々に入り込んでくる悩みことに寄り添ってくれたならバンドとしてこんなに幸せなことはありません。共にトライアル&エラーを繰り返しながら生きて行きましょう。
■山口晋監督コメント
初代「のび太の恐竜」が映画化されるまでの盛り上がりを経験した身としては、この仕事はひとつの夢でした。あのころの自分が熱狂するドラ映画を作りたい!という思いが今の原動力です。内容的には、開拓者精神にあふれた20世紀のスペースファンタジーたちに敬意を払いつつ、その上でいかに新鮮な驚きを感じてもらえるかに知恵をしぼりました。そして主題歌。今回、Official髭男dismさんに担当していただているのですが、この曲が流れるエンディングをイメージして初めて「いける!」と確信できました。映画館を出て空を見上げながら口ずさみ、もう一度たかぶってもらえたらうれしいです。