2020年1月31日
週刊女性PRIME
通称“スノスト”が数多の先輩たちを超える偉業を成し遂げ、鮮烈デビューを果たした。Jr.時代が長く、苦労人の多い2組が一気にスターダムを駆け上がる! ……かと思いきや、彼らにはまだまだ“課題”があって――。
「1月22日に、ジャニーズ初の同時CDデビューを果たした『Snow Man』と『SixTONES』は、発売初日に77・3万枚を売り上げました。過去に最も売れたジャニーズのデビュー曲は『KAT-TUN』の『Real Face』が記録した初週売り上げ75・4万枚でしたが、軽々と初日で塗り替え、歴代ジャニーズのデビュー記録を更新したのです」(スポーツ紙記者)
発売3日目には、早くもミリオンを達成するなど予想以上の勢いを見せている通称“スノスト”。なんでも、そのスタートダッシュを支えているのは、ファンが繰り広げる“熾烈な争い”なんだとか。
「今回、2組のデビュー曲は1枚のCDに収録される両A面シングルで、通常盤や初回盤などの6形態で発売されました。ただ、CDジャケットが『Snow Man』版と『SixTONES』版に分かれているため、ファンは“推し”のグループがジャケットになっているほうのCDを購入しているそうです。
というのも、オリコンランキングでは、ジャケットに関係なく6形態のCDがすべて合算されて集計されるのですが、『ビルボード・ジャパン』では2グループを別々に集計しており、ファンの間では“真の1位”を争っているんですよ」(同・スポーツ紙記者)
初動3日間の合計枚数はわずかながら『SixTONES』がリード。まさに、今回のCD名義のとおり《Snow Man vs SixTONES》というわけだ。
個性豊かな2組のメンバー
そんな2組は、あくまで熱心な固定ファンによる人気が高いのかと思いきや“大物芸能人”からも評価を受けているというから驚き。
「連日バラエティー番組に出演しており、事務所から“猛プッシュ”されていると感じる人も多いでしょう。しかし、デビューまでの下積み期間が長かったメンバーの多い2組なだけに、その実力は折り紙つき。テレビ番組で共演したことのある『くりぃむしちゅー』の有田哲平さんや有吉弘行さんは、彼らのタレント性を高く評価しているんですよ」(テレビ局関係者)
2組ともにJr.時代から根強い人気を誇っていたのは、個性豊かなメンバーがそろっていたからだという。
「『Snow Man』のラウールは、身長185㎝の股下が94㎝でスタイル抜群。ファッション誌のレギュラーモデルを務める目黒蓮。向井康二はテレビ番組のドッキリ企画に引っかかってしまう憎めない天然キャラクターがウケています。
阿部亮平は上智大学理工学部出身で、在学中に各学科3人しか選ばれない学業優秀賞を受賞したうえ、ジャニーズ初の気象予報士の有資格者。“美容クリニックを5軒はしごする”と公言している美容オタクの渡辺翔太。アニメオタクで“声優の仕事をしたい”という佐久間大介。
先輩ジャニーズのモノマネが得意で三枚目キャラの深澤辰哉は27歳の最年長です。宮舘涼太は大河ドラマなどの時代劇出演に意欲を燃やし、リーダーの岩本照は週に9回ジムに通う肉体派なんです」(アイドル誌編集者)
一方の『SixTONES』は、グループ内の結束が強いことが魅力で“第2の『KAT‐TUN』”の呼び声も高い。
「最年長でリーダーの郄地優吾は’09年から日本テレビ系のバラエティー番組『スクール革命!』にレギュラー出演しています。
俳優・京本政樹の息子で、昨年ミュージカルの主演を務めた京本大我。『KAT-TUN』の元メンバー・田中聖の弟の田中樹はMCとラップに定評があります。松村北斗は昨年放送のフジテレビ系ドラマ『パーフェクトワールド』で義足の身体障害者役を好演。
身長184㎝のスタイルのよさとアメリカ人の父親を持つハーフイケメンのジェシー。元Jr.の森本龍太郎が兄で、俳優経験も豊富な森本慎太郎の6人で構成されています」(同・アイドル誌編集者)
京本大我の母が語った「息子」
息子のデビューに関して京本政樹に話を聞きに行くと、不在だった京本の代わりに妻が対応してくれた。
「(大我のデビューに関して)周りの方にたくさん支えられたので、恩返しになったと思います」
Jr.時代が長かったことで、大我は焦りも感じていたそう。
「12歳でJr.に入ってから13年なので……。(焦りは)私はなかったのですが、息子が10代のときはあったかもしれませんね。でも、20歳くらいからは、とにかく目の前のことをしっかりとやろうと思ったようです。“実力をしっかりつけないと”と」
京本のような俳優になってほしいか聞くと、
「いえ、まったくありません。いただいたお仕事をしっかりやってくれれば……」
長い下積みを経て羽ばたく息子を、京本も静かに見守っていることだろう。
デビュー曲がミリオンヒットという最高のスタートダッシュながら、今後も追い風が吹き続けるそうで。
「インターネットビデオ『Amazonプライム・ビデオ』では、2組をそれぞれ単独で番組出演させる企画が進んでいます。地上波でも別件で、密着番組が放送されるそうで、周囲も彼らを大ブレイクさせるため、後押しに余念がないんですよ」(テレビ制作関係者)
今年いっぱいで活動休止する嵐の抜けたジャニーズを支えていく“新星”なのかもしれない。しかし、その期待がふくらむ一方で、この2組に懐疑的な人もいるようで……。
「“スノスト”は、SMAPや嵐のような“国民的グループ”にまで成長できるのか懐疑的なファンは多いようです。ジャニーズとしては今回の派手なデビューで、少しでも一般層のファンを増やそうとしているのだと思います」(芸能プロ関係者、以下同)
まだ一般的な知名度が低い“スノスト”に必要なのは“当たり役”だという。
「彼らはまだ、ドラマでの“当たり役”がないため、認知度が低いんです。民放の連ドラで話題になる役を演じて、名前を広げる機会がないと、ジャニーズファンのためだけのグループになってしまいます。これまでも、爆発的に人気が出て、一般層にも知られるようになったキッカケは、地上波のヒットドラマに出演していたパターンが多いですから」
彼らが国民的スターになるには“踏むべき階段”がまだまだ残されているようだ。
「古くは『あすなろ白書』で黒縁メガネをかけて人気を博した木村拓哉、『花より男子』シリーズでイケメン生徒役を演じた松本潤などがいい例です。それまではアイドルグループの1人だったのが、出演したドラマがヒットしたことによって人気が上昇しジャニーズファン以外にも顔と名前が知れ渡りました。
“スノスト”のメンバーも、いち早くドラマの当たり役を演じることが“国民的グループ”への絶対条件だと思いますよ」
国民的スターへの道は険しいけれど、高め合っていくことがいちばんの近道!