2020年10月7日
日刊ゲンダイDIGITAL
元SMAPの草磲剛(46)がトランスジェンダー役を演じた映画「ミッドナイトスワン」が話題になっている。独立系配給作品で全国151スクリーンという中規模公開にもかかわらず、オープニング3日間で8万3519人を動員。興行収入1億2000万円超えを記録し、草磲の演技力が評価されているのだ。身体と心の葛藤を抱える草磲演じる凪沙が、母に捨てられた少女と出会い、母性に目覚めていく物語。9月25日の公開にさきがけ、公開日の語呂合わせである925秒(15分25秒)の世界最長予告編も話題になった。
草磲といえば、16年末にSMAP解散、翌17年に稲垣吾郎(46)、香取慎吾(43)とジャニーズを退所し「新しい地図」として芸能活動を再開。ところが、ジャニーズ時代を振り返る話題になると、「SMAP」は禁句扱いで、「グループ時代」という表現を用いていた。元メンバーの中居正広(48)や木村拓哉(47)のテレビ出演時とは異なり、「新しい地図」の3人にはSMAPの楽曲がBGMで使用されることはなかった。
そんな“古巣”とようやく雪解けの兆しが。2日に放映された「ぴったんこカン・カンスペシャル」(TBS系)に草磲がゲスト登場した際、SMAPのヒット曲「セロリ」が流れたのだ。さらに、「ダイナマイト」「青いイナズマ」「SHAKE」、デビュー曲の「Can’t Stop!!-LOVING-」、草磲の主演ドラマ「任侠ヘルパー」(フジテレビ系)の主題歌「そっと きゅっと」など往年のSMAPの曲が次々と番組内で流れた。
「ジャニーズJr.時代の中居さんを語ったとき、イラストではなく写真が使われたのも進歩です」(テレビ関係者)。
撮影が始まるとその役柄と世界観にどっぷりと入り込む憑依型の俳優として名高い草磲。来年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」では、後の徳川慶喜役に抜擢され、役者として着実にキャリアを積んでいる。現在は大河に向け馬術に励んでいるというが、草磲は演技力でジャニーズとの関係を回復させたようだ。