ダイドーブレンド「鬼滅の刃コラボ缶」3週間で5000万本突破、各社の「鬼滅」商品もヒット続々

2020年10月22日

食品産業新聞社

ダイドードリンコは10月22日、「鬼滅の刃」×「ダイドーブレンド」コラボ缶(鬼滅缶)が、発売から約3週間で販売数量5000万本を突破するヒット商品となっていることを発表した。

缶コーヒー「ダイドーブレンド」の「鬼滅の刃コラボ缶」は、9月28日から通販サイトで予約受付を開始し、10月5日からコンビニエンスストアや量販店、自動販売機などでも販売を開始した。

デザインは、「ダイドーブレンド ダイドーブレンドコーヒーオリジナル」(12種)、「ダイドーブレンド 絶品微糖」(8種)と、自販機限定「ダイドーブレンド 絶品カフェオレ」(8種)の3商品で、計28種類。パッケージは商品ごとに異なり、主人公の「竈門炭治郎(かまどたんじろう)」や、9人の「柱」含む鬼殺隊の隊士、炭治郎と因縁のある鬼の首領「鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)」たちを描いている。各185g缶、税別115円。

「鬼滅缶」の発売に合わせ、ダイドードリンコでは「禰豆子の竹筒スピーカー」や、「『鬼滅の刃』オリジナル励ましボイス」動画をプレゼントするキャンペーンを実施している。

また、TV-CM「28種の鬼滅缶。」には、安田顕さん、満島真之介さん、井浦新さんの3人が出演。安田顕さんが炭治郎、満島真之介さんが同僚剣士の「嘴平伊之助(はしびらいのすけ)」になりきり、「全集中! 労いの呼吸!」「行くぜ次の現場! 猪突猛進!」など、「鬼滅の刃」作中のセリフを模した言葉を放つ。

このCMは「鬼滅の刃」のTVアニメ集中放送の際に流されたことで注目を浴び、人気俳優たちの口から放たれた名セリフに、Twitterなどでは「すごいコラボ」「ヤスケンの全集中良かった」など、感激の声が続々と投稿された。

「鬼滅缶」の好調により、ダイドードリンコのコーヒー飲料の販売数量は、10月度単月の本数ベース速報値で前年同月度比149.5%と大幅に伸長。ダイドードリンコによると、購入者からは「箱買いしてしまった」「DyDoのコーヒーは変わらず美味しい」といった声が届いているという。

なお、「鬼滅の刃」は原作コミックが10月2日発売の22巻で累計1億部を突破。10月16日に公開されたアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は、公式発表によると公開3日で観客動員342万人、興行収入46億円に達し、3日連続で平日・土日ぞれぞれにおける日本国内で公開された映画の観客動員・興行収入の歴代1位という大記録を樹立している。

大ブームを受けて各社も続々とコラボ商品を展開し、バンダイは10月26日から「鬼滅の刃ディフォルメシールウエハース其ノ二」、ロッテは11月3日に「鬼滅の刃マンチョコ」の発売を予定。

映画公開日の10月16日に全国の劇場で発売された「鬼滅の刃ドリンクホルダー」は即日完売となる劇場も発生し、たこ焼きチェーン「築地銀だこ」が同日に発売した「禰豆子のご褒美チーズ明太子」も、売り切れとなる店舗が続出し、発売当日から追加生産と緊急入荷がアナウンスされた。

さらに、同日から配布開始した回転寿司チェーン「くら寿司」のキャンペーンプレゼント「鬼滅の刃下敷き」も、4デザイン計40万枚の大規模なプレゼント企画でありながら、一部店舗を訪れたファンからは配布開始の翌日に「既に品切れだった」というSNS投稿も見られる人気グッズとなった。