2021年3月9日
オリコン
コミックマーケット準備会は8日、5月2日~4日に予定していた同人誌即売会『コミックマーケット99』(於:東京ビッグサイト)の開催を延期すると発表した。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が3月21日まで延期されたことに伴う影響を鑑み決定した。
同準備会では昨年11月、『コミックマーケット99(及び今後の開催)のご案内』で「これまでの様に1日に20万人を集めるような形での開催はコミックマーケット99ではできず、様々な制約条件の下、1日数万人程度の来場者の規模とならざるを得ない」としており、この制約を前提に開催を検討していた。
しかし、現在発令中の緊急事態宣言が3月21日まで延長されることとなり、同日に宣言が解除された場合、政府のガイドラインが定める1万人を収容人数の上限とする経過措置期間が、GWまで延長される可能性がある。
準備会は「現時点においては、コミックマーケット99の開催時である2021年GWのイベント開催における収容人数の上限が決定しているわけではなく、先に申し上げた上限が1万人ではない可能性もありますが、直前に開催を断念し中止や延期した場合、参加者や関係者の皆さんにより大きな影響を及ぼすことになります。こうした大きなリスクを考え、また、サークルの当落公開後に延期等の発表を行うことは、サークルの皆さんの同人誌の製作作業の負担等となることも考慮し、現時点で開催延期を判断せざるをえない、という結論に断腸の思いで至りました」と経緯を説明している。
これにより、8日に予定していたサークルの当落発表は行わないことが決定。さらに、「コミックマーケット99のカタログは、冊子版、DVD-ROM版、Web版いずれも発行いたしません。企業ブースパンフレットの発行もありません」としている。