2020年5月19日
産経新聞
京都市左京区の要法寺(ようぼうじ)にある清涼池に住み着いていた子ガモ8羽が19日午前、池から約700メートル離れた鴨川へ引っ越した。
よちよち歩く姿を、近所の住民らが見守った。
池には10年以上前から毎年、カモが飛来して産卵。ヒナが成長する5~6月ごろに鴨川に帰るのが恒例となっている。
子ガモは午前8時20分ごろに寺を出発し、立ち止まって休憩しながら約2時間かけて鴨川に到着した。交通量の多い川端通を横切る際などには、京都府警川端署の署員らが交通整理にあたり、見物にきた子供たちが「頑張れ」と声援を送った。
子ガモの成長を見守ってきた寺の近くに住む主婦、石部みささん(41)は「新型コロナウイルスなど暗いニュースが多い中、子ガモたちの姿を見ると癒されます」と話していた。