2020年3月17日
ココカラネクスト
9割近くの方がスマホを利用している現代社会において、電車の中、カフェ、公園、至る所でスマホを利用しているのを目にします。そのため大半の人が猫背になっているのではないでしょうか。そこで今日は、猫背になると疲れやすいことについてお話します。
猫背になると背中が丸まり、呼吸をする時に動く、横隔膜の動きが悪くなります。十分に横隔膜が動かないと、呼吸が浅くなります。すると体内に十分な酸素が行き届かなくなることにより、疲れの回復が遅れる、脳の機能が低下する、内臓機能の低下と体全体に影響を及ぼします。
体内の酸素が少ないと疲れの回復が遅くなるのは簡単にイメージできると思います。脳の機能が低下することで思考能力が低下し、仕事効率が悪くなます。効率が悪くなることで、作業時間が増えて疲れがたまります。体内の酸素が少なくなると、腎臓が血中濃度を上げるためにホルモンを出します。腎臓は他の内臓にも指令をだします。呼吸が浅く体内酸素が少ないと腎臓が頑張り続けないといけなくなり結果内臓機能の低下にもつながってきます。肝臓、胃腸、肺の機能が低下すると疲れの回復が遅くなります。
また、呼吸が浅い状態が続くと自律神経の乱れ、イライラなど精神的ストレスもたまってきます。そこから、食欲不振、寝つきが悪い、眠りが浅いなどの症状がでてくる恐れもあります。猫背で呼吸が浅いという事で様々な不調がでてくる可能性があることが理解できましたでしょうか。
まずは背骨をぐーっと上の方に伸ばして大きく呼吸をしましょう。背骨を伸ばすだけでも、吸いやすくなります。次に吐くときに肩の力を抜くように意識しましょう。次に胸を開いて肩の力を抜きましょう。そのまま深い呼吸を数回、できれば数分続けてみましょう。意識できる人は、吸うより吐くを少し長めにしましょう。
呼吸を上手にコントロールできるようになるには、ヨガや瞑想で呼吸のトレーニングをすると効果的です。また、ストレッチポールを使って背中を反らすストレッチなども行ってみてください。
そもそもですが、長時間スマホを見るなどの猫背になる姿勢をできる限り減らす努力もしてみてください。ただ、背中の丸まりを改善しただけでは猫背が完全に良くなったとは言えません。
[記事提供:温春健心|健心鍼灸治療院(https://kanamati-shinkyu-seitai.com)]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。