アイドルの熱愛発覚による傷心、歴史修正主義で乗り切る

2020年3月6日

NEWSポストセブン

「今度は翔くんが──」。年始の女性セブン編集部で、ベテラン記者のよし子(52才)は大きなため息をついた。嵐・櫻井翔(38才)が彼女とのベトナム婚前旅行をスクープされたのだ。しかも、お相手が勤務先のテレビ局を昨秋退社していた点も昨年11月に元アナウンサーとの結婚が発表された二宮和也(36才)のときとかぶる。

 二宮ファン歴15年の彼女は、「ニノの結婚発表から3か月過ぎたいまでも私はこんなに落ち込んでるのに…」と肩を落とす。そして、「私の周りにも、SNSにも、そんな日々を抜け出したいという人がたくさんいるんですけど、どうしたらいいかわからなくて…」とも。

 たしかに、昨年末から今年にかけて日本のみならずK-POPアイドルの恋愛発覚、電撃結婚に絶望を味わい、好感度大のボクちゃん(東出昌大・32才)と、清純派女優(唐田えりか・22才)の不倫に怒り心頭した女性も多かった。

 傷心であれ、怒りであれ、女性たちはなぜ彼らに心乱されたのか? その心を癒す術はないものか? よし子はひとり、専門家の門を叩いたのだった。

【プロフィール】
日韓の男性アイドルを追いかけるYouTuber・あくにゃんさん/1995年生まれ。国内外で“推し”を追いかける奮闘記がSNSで話題に。2020年2月26日現在のSNSの総フォロワー数は10万5213人。Twitter:@akunyan621、YouTube:「あくにゃん ちゃんねる!」。

ベテラン記者・よし子/記者歴30年の52才。会社員の夫と大学生の息子との3人暮らし。趣味は嵐の追っかけと飲酒。座右の銘は、「転んでもただでは起きぬ」。

よし子:あくにゃん先輩、私、ニノの結婚、まだ引きずってるんですが…。推しの恋愛で傷ついたことはありますか?

あくにゃん:ぼくは過激派なので、推しの恋愛・結婚は絶対に許さない! 「バレなきゃいい」っていうファンは多いのですが、ファンのおかげで生きているという前提を、ちゃんと守ってほしいタイプなんです。

よし子:私と同じ! じゃあ、推しが結婚や熱愛発覚ってなったらどうするんですか?

あくにゃん:ぼくは「歴史修正」が得意なので、「もとからそんなに好きじゃなかったし」っていう暗示を自分にかけて、そのときの“2推し”に全神経を集中させると、その“2推し”が200倍くらいよく見えてくるんです(笑い)。

 周りを見ていて思うのですが、1人の推しに一極集中する人は、メンタルのバランスが取れていない傾向が強いように思います。推しは2人ないし3人くらいいるのがベスト。ぼくはいちばんの推しを「軸推し」と命名してるのですが、左足は軸に置きつつ、右足でいろんな子を追いかける方式をとっています。

◆推しのためのヲタ活ではなく、自分のためのヲタ活を!

あくにゃん:アイドルって「供物」だと思うんです。ぼくの場合、推しのためではなく、自分が楽しむために追っかけているので、たとえば、自分の祭壇をより豪華にするために推しを飾っていくイメージ。でも逆に、推しの祭壇に自分がきれいな花を供えていく人が多いような気がします。

よし子:あくにゃん先輩が考える、アイドルの理想の結婚ってどんな形ですか?

あくにゃん:事実婚でお願いしたい! アイドルって年齢を感じさせないことが仕事なのに、「結婚します」って言われた途端に、年齢(適齢期)に屈した感が一気にガーッとくる。

「人間でした! 適齢期なので結婚します!」って、ちょっとあり得ない。アイドルをやめてから恋愛や結婚を発表すればいいのに。ぼくの使ったお金が、推しの子供のおむつ代や養育費になってたら嫌ですもん(笑い)。

 ジャニーズ事務所や、韓国の大手事務所所属のアイドルたちの「人間宣言」が止まらないけど、アイドルの活動期間が長くなっているいま、この流れはしばらく続くと思うので、ファンにも覚悟が必要。「軸推し」と「2推し」「3推し」を上手に楽しんで、有事のときは「歴史修正」して軸を変えながら、自分の祭壇に素敵な男の子をたくさん飾るのをおすすめしまーす!

よし子:私も軸、変えます!

※女性セブン2020年3月19日号