滅びる可能性も…“夏の定番”コロナ禍で

2021年8月25日

日テレNEWS24

長年親しまれてきた夏の定番商品が、今、ピンチをむかえています。

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日本の夏の風物詩、ラムネ。街の人からも、幼い頃の思い出の一つとして…

「ビー玉が中に入ってて、カラカラ音するっていうのが印象的ですね」

しかし、今、このラムネがピンチをむかえているといいます。

木村飲料 木村英文代表

「(製造会社が)2300社あったものが、100分の1くらいになってしまって、滅びちゃう可能性がありますので」

苦しい現状を明かしたのは、静岡県のラムネ製造会社の代表。

ピーク時(1950年代)およそ2300社あった製造会社は、2019年時点で37社までに減少。さらに、新型コロナが追い打ちをかけました。

木村飲料 木村英文代表

「(コロナ禍で)売り上げが激減しているというのが今一番の問題」

コロナ禍でイベントがなくなり、去年1年間で3社が廃業や事業の撤退に追い込まれたというのです。

ただ、こうした苦境を乗り切るため、新たな取り組みも行っていました。

木村飲料 木村英文代表

「変わり種ラムネとか、新しい切り口でもってトライしている」

また、需要が増えている海外への輸出に力を入れているということです。

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さらにコロナ禍で夏によく売れていた“アレ”もピンチに。

「結構、海外いっていたので、そのときは便利で『地球の歩き方』とか持ち歩いてました」

海外旅行のお供の定番、「地球の歩き方」。コロナ前と比べると、売り上げが9割減少したといいます。

さらに、現地での取材ができなくなったことで、新刊が発行できない状況におちいっていました。

そこで出版社は新たに…

地球の歩き方編集部・プロデューサー 福井由香里さん

「(地球の歩き方で)これまで42年間かけて蓄積してきた世界各国の知識をまとめたものが、地球の歩き方・図鑑シリーズでして」

去年から、地球の歩き方・旅の図鑑シリーズを販売。図鑑は10種類で、世界のすごい巨像を紹介するちょっとマニアックなものから、116の国と地域の「名物料理」や「スイーツ」などを集めたシリーズなどがあるといいます。

福井由香里さん

「海外旅行が解禁になった際に、旅先選びのためですとか、使っていただければなと」

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こうした、ピンチを乗り越えるための試み。8月から始まったモノもあります。

観光客が減った温泉地を支援するため、入浴剤メーカーは、一部の商品の売り上げの中から、寄付を行うことにしたといいます。担当者は「かつての活気を取り戻すための手伝いをしたい」としていて、寄付は熱海や道後、別府など17の温泉地に行うということです。