感染拡大でラーメン店ピンチ 中国産食材が入手困難

2020年2月21日

テレ朝news

 新型コロナウイルスの感染拡大で、ラーメンもピンチです。「あの味」が変わってしまうかもしれません。

 アツアツのみそラーメン。スープに欠かせないのがニンニクです。しかし今、このニンニクがピンチだというのです。

 ごっつ・加藤靖彦社長:「味噌に入れたりスープに入れるのは(ニンニクの)粒のものを粗めに使っていたが、それが全く入らない状態で…」

 中国産のニンニクを使っているこの店。しかし、新型コロナウイルスの影響でニンニクが入ってこなくなったというのです。その代わりとして、すりおろしのニンニクを使っています。

 ごっつ・加藤靖彦社長:「スープやら何やらすべてこれ(すりおろしニンニク)で代用している。(味は)結果的に大きく変わらないが、水っぽくなってしまうところがある。粒(のニンニク)に戻したいと思っています」

 この店では他にもタマネギなど中国産のものを使っています。来月から食材の仕入れ価格が2倍近くになるとされ、店側は頭を悩ませています。

 ごっつ・加藤靖彦社長:「お客に不足材料で値段を上げるとか一切しないように頑張りたい」

 実は、日本が輸入するニンニクの約9割が中国産です。茨城県にあるニンニクを輸入する会社を訪ねると、中国産ニンニクが入った段ボールが積まれていました。これでも普段より少ないといいます。特に影響を受けているのは、中国の工場で皮をむいた加工ニンニクです。

 清水物産ホールディングス・何由光貿易事業部長:「中国、今、全域稼働再開できているメーカーが少なく、やはり生産、今、追い付かない状況ですね」

 現在在庫は確保しているものの、現場の作業員が足りないことなどから見通しが立っていないということです。

 中国からの輸入が滞っているのはこちらにも…。新学期や新生活に向けて自転車を購入する人が増えてくるこの時期。自転車専門店に行ってみると、あちこちに「MADE IN CHINA」の文字が。この店舗で取り扱っている自転車の約7割が中国で製造されています。しかし、新型コロナウイルスの影響で、中国の工場で製造しているメーカーのほとんどが稼働せず、新たな自転車の入荷のめどは立っていないということです。

 ハヤサカサイクル仙台中央店・千葉勇太さん:「今後の需要の高まりによっては供給不足に陥る可能性がある」