中丸雄一は“第二の井ノ原快彦”か 業界関係者は「あのお笑い芸人」との相性に注目

2021年4月3日

デイリー新潮

バラエティ路線で成功

 3月23日、「家事ヤロウ!!!」(テレビ朝日系列・火・18:45)の3時間スペシャル版が放送された。

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 そもそもは2018年、水曜の午前1時56分からオンエアされていた深夜番組だった。3時間版が制作されたのは、今春からゴールデンタイムへ昇格したことを祝い、視聴者に“お披露目”を行うという目的だったのだろう。

 出演するのは、お笑いタレントのバカリズム(45)、お笑いコンビ「メイプル超合金」のカズレーザー(36)、そして「KAT-TUN」の中丸雄一(37)だ。

 テレビ業界では、中丸に対する関心が高まる一方だという。バラエティ番組のスタッフが言う。

「『家事ヤロウ!!!』では、売れっ子のバカリズムさんやカズレーザーさんに臆することなく、ボケもツッコミもしっかりとこなしています。

 その一方、情報番組の『シューイチ』(日本テレビ系列・日・7:30)ではコメンテーターを務めています。発言内容もなかなか面白く、視聴者から受け入れられています。

 バラエティとワイドショーの両方をこなせるという器用さを見せていますが、やはり今後はバラエティを主軸にするのではないでしょうか」

「KAT-TUN」の場合、亀梨和也(35)が野球、上田竜也(37)が総合格闘技と、共にスポーツ番組に活路を見出している。

「出しゃばらない」

 中丸はバラエティ番組に焦点を合わせてきたというわけだが、この戦略は成功する可能性が高いという。

 そもそもジャニーズには“バラエティアイドル”の系譜がある。国分太一(46)、櫻井翔(39)、村上信五(39)、相葉雅紀(38)という面々だ。

「中丸さんは“第二のイノッチ”になれるのではないかと思っています。井ノ原快彦さん(44)は和み系で、いい人キャラ、親しみやすさで視聴者に人気です。要するにトップアイドルだったはずなのに、どこか“普通っぽい”わけです」(同・スタッフ)

 そんな井ノ原の個性が活きたのが、「あさイチ」(NHK総合・平日・8:15)と、「出没!アド街ック天国」(テレビ東京系列・土・21:00)だという。

「『V6』の中では、一番ではなく真ん中あたりのポジション。目立ちすぎず、出しゃばらない。上に立つタイプではないけれど、後ろから確実に盛り上げることができる。

 こうしたキャラクターだからこそ、『あさイチ』では主婦層、そして『アド街』では中高年の男性に受け入れられたのだと思います」

ダウンタウンの「試験」

 ジャニーズでバラエティと言えば、最近、「A.B.C-Z」の河合郁人(33)も注目を集めている。

 ものまねを得意とし、バラエティ番組の出演率は高い。特に東山紀之(54)、木村拓哉(48)、松本潤(37)、亀梨和也というレパートリーが“禁断のモノマネ”として話題になった。

「中丸さんも河合さんもバラエティ番組を得意にしていますが、かなり“芸風”は異なります。

 河合さんは“芸人”タイプですが、中丸さんは“お笑いタレント”というタイプです。芸が全面に出るのではなく、イジられた時のリアクションなどで視聴者を笑わせます。スキルの高さは業界内で折り紙付きです」(同・スタッフ)

 ゴールデンタイムのレギュラー番組を獲得し、中丸は“バラエティアイドル”としての顔を全国の視聴者に届けることができる。今より注目度が増すのは言うまでもない。

「ジャニーズのバラエティ担当は、ダウンタウンの番組に出演することで“笑いの能力・バロメーター”を計測されます。

 どれだけ絡めるのか、イジられるのか、面白いキャラが松本人志さん(57)と浜田雅功さん(57)に認められるのか。実は視聴者だけでなく、私たちテレビ業界の関係者も注視しているんです」(同)

 河合は既に、ダウンタウンの2人からイジられるポジションを確保している。中丸が“試験”に通過したら、更に他のバラエティ番組から出演依頼が来るのは確実だという。

デイリー新潮取材班

2021年4月3日 掲載