2021年3月12日
デイリー新潮
3月24日に放送される大型音楽番組「Premium Music」（日本テレビ）のMCを亀梨和也（35）と松下奈緒（36）が務めることが発表された。昨年、この番組のMCをやったのは、Sexy Zone中島健人（26）とKing＆Prince平野紫耀（24）だった。今、もっとも勢いのあるジャニーズの2人を差し置いて、なぜ亀梨と松下が起用されたのか。
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時代を超えて残したい名曲を秘蔵映像と生歌で綴る4時間の大型番組は、昨年からスタートした。3月25日の第1回は、前述の通り中島と平野がMCを務めた。さらに5月30日の第2回（特別編）も同じ2人だった。
ところが今年、番組MCが中島＆平野から先輩の亀梨に引き継がれたことで、SNSではこんな声が上がっている。
《プレミアムミュージック勝手に平野さんとけんてぃのものかと思ってた笑笑》
《プレミアムミュージックって、去年は未満警察の2人がしてたよね？ 土曜ドラマ枠の人がMCするってことなのかな？》
《今年のプレミアムミュージックの司会はかめなしくんか。毎年土10枠のひとがやる番組にするのかな。》
昨年とは違う
こうした視聴者の見立てに感心するのは、ある日テレの関係者だ。
「確かに昨年、中島と平野は4月クールの『未満警察 ミッドナイトランナー』でW主演を務めました。今年のMCである亀梨と松下は、現在放送中の『レッドアイズ 監視捜査班』に出演中で、どちらも同じ日本テレビ土曜10時の土曜ドラマ枠ですからね。『Premium Music』は土曜ドラマの宣伝のために、主演がMCを務めるという見立てはある意味で当たっていると思います。ただし、昨年と大きく異なるのは、今年はまだドラマが放送中ということです」
確かにそうだ。昨年の例にならえば、今年の4月クールの土曜ドラマ「コントが始まる」で主演する菅田将暉、ヒロインの有村架純がMCを努めてもいいはずだ。
日テレには恩がある
「しかも、昨年はコロナ禍で、『未満警察』は予定通りにスタートできませんでした。第1話が放送されたのは6月27日でしたから、5月の『Premium Music 特別編』もそれほど番宣にもならなかったと思いますよ」
もっとも、中島＆平野の「Premium Music」は第1回の視聴率は12・5％（ビデオリサーチ調べ、関東地区：以下同）、特別編も12・8％と高視聴率を上げた。
「今、一番勢いのある2人ですからね、日テレとしてもわざわざ代える必要はないと思います。日テレには櫻井翔がMCを務める大型音楽番組『THE MUSIC DAY』がありますが、これと同様に看板音楽番組として放送を続けるために、若い彼らをMCに立てたそうですから」
それがなぜ、今年は亀梨と松下に？
「『レッドアイズ』の視聴率が、思っていたほど良くないからでしょう。初回12・4％、第2話で10・4％を取りましたが、3話以降は2桁割れが続いています。それでも9％台をキープしているので、そんなに悪くはありませんが」
ちなみに「未満警察」は、初回11・2％以降は1桁、最終回で11・0％を取り、平均視聴率は9・4％だった。
「とはいえジャニーズとすれば、今や会社の屋台骨である亀梨の主演ドラマが低視聴率で終わることは何としても避けたい。日テレもジャニーズには恩義があるでしょうからね」
恩義とは？
「もともと日テレのドラマには、数多くのジャニーズ所属タレントが出演しています。ここ数年の土曜ドラマをみても、亀梨主演『ボク、運命の人です。』（17年4月期）、退所前の錦戸亮主演『ウチの夫は仕事ができない』（17年7月期）、櫻井主演『先に生まれただけの僕』（17年10月期）、中島主演『ドロ刑―警視庁捜査三課―』（18年10月期）、生田斗真主演『俺の話は長い』（19年10月期）……。昨年の『未満警察』の放送ができない間、繋いだのも05年の土曜ドラマ、亀梨と山下智久の『野ブタ。をプロデュース』でした。実質的に再放送にもかかわらず、初回は11・0％を取り、もっと見たいとの視聴者の声もあって、結局全10話を放送し、視聴率のみならず時間を稼ぐことができた。また、亀梨の過去のドラマを見たいとの声もあり、年末には『ごくせん2』も放送することができたわけです。改めて彼の人気の高さを認識することにもなったでしょう」
とはいえ、今さら「Premium Music」のMCをつとめて、「レッドアイズ」の宣伝になるのだろうか。
「いくら番組宣伝のために、主演俳優が情報番組やバラエティに出演してもそれほど効果は望めないでしょう。ドラマの放送中に番宣するのも不自然ですしね。ならば、大型番組のMCのほうがまだ効果があると踏んだのかもしれません」
ところで、3月24日って、ドラマは終わっているのでは？
「いえ、最終回は『Premium Music』の3日後、27日だそうです。最終回だけでも視聴率を上げたいという意思の表れだと思います」
デイリー新潮取材班
2021年3月12日 掲載