映画『銀魂』前作超えの歴代最高興収17.4億円突破 『鬼滅』特典効果などでファン支持

2021年3月1日

オリコン

 1月8日より公開中のアニメ映画『銀魂 THE FINAL』の最新の興行収入(興行通信社調べ)が1日、発表された。1作目『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』(2010年)の10.7億円、『劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』(2013年)の興収17.0億円を超え、歴代シリーズ過去最高の興収17.4億円を突破した。2月28日までの集計で累計興収17億4616万9100円、観客動員数は125万6968人を記録している。

 映画『銀魂』シリーズ歴代最高の興収記録となり、キャラクターデザイン/総作画監督を担当した竹内進二氏からは、この記録を祝福するお祝いイラストが寄せられ、笑顔の銀さんとともに「満員御礼」「ありがとうございます」の文字が描かれている。

 『銀魂 THE FINAL』は、公開1週目の週末興収(1月9日・10日)の数字が、『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』(10年4月24日公開)の145%、『万事屋よ永遠なれ』(13年7月6日公開)の102%と前作を上回る好スタートを記録。多くのファンが映画を鑑賞しており、担当者によると「男女比は4:6で、10代後半から30代までの幅広い客層」と説明していた。

 また、公開1週目の週末動員ランキング(1月9日・10日)では、それまで公開から12週連続1位だった『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を抑え首位を獲得。『銀魂』は、ほか作品のパロディーや時事ネタを取り組む作品として知られており、『銀魂 THE FINAL』では、映画が大ヒット公開中の別作品であるアニメ『鬼滅の刃』のキャラクターを作者・空知英秋氏が描き、それを映画の入場者特典(イラストカード)として配布し、『鬼滅の刃』ファンも劇場に訪れるなど、良い意味での『銀魂』だから許される“便乗商法”として話題となった。

 『銀魂』は、03年12月から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載がスタートした同名漫画が原作。架空の江戸を舞台に「天人」と呼ばれる異星人らによって支配された世界で、何でも屋の坂田銀時とそれを取り巻く人々が織りなすSF時代劇コメディー。06年4月にテレビ東京系でアニメの放送がスタートし、これまでに第4期まで放送している。

 『銀魂 THE FINAL』では、地球滅亡のカウントダウンが迫る中、銀時、高杉、桂が、虚の野望を阻止するために奮闘。そして、師匠・松陽の悲願を胸に戦い続ける銀時たちを援護するため、新八、神楽、真選組たちまでもが参戦し、彼らの“最後”のバカ騒ぎが描かれる。

■映画『銀魂』スタッフからのお祝いコメント

・宮脇千鶴監督
アニメ銀魂の『最後のバカ騒ぎ』をお祭に仕上げてくれたのは他ならぬ映画を観に来て下さった方々だと思っております。皆様に楽しく踊って騒いでいただき、苦労が報われる思いです。本当にありがとうございました。これからの方も、公開はまだ「もうちっとだけ続くんじゃ」なのでご参加お待ちしてます。

・バンダイナムコピクチャーズ 企画・樋口弘光
必ず原作ラストまでを映像化する!興行成績は前作を超える!これらの目標を掲げ、多くの関係者のご協力を得てここまでやってこれました。なにより、アニメ銀魂をいつも応援してくださったファンの皆様のおかげです。アニメ銀魂映画シリーズ3作の興行成績が右肩上がりで有終の美を飾れたことは記録となりました。そして万事屋の日常が続いていくことは皆様の記憶に残るものとなったと思います。改めて、銀魂は永久に不潔です。ありがとうございました!

・バンダイナムコピクチャーズ プロデューサー・前川貴史
映画を観てくださった皆様から「笑った!」「泣いた!」など、たくさんの感想を頂きました。アニメスタッフの一員として、こんなに嬉しいことはありません。
「最後のバカ騒ぎ」は続いていきますので、寂しがるのはちょっと早いです。かぶき町のみんなには、まだ会いに行けますから。

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