2021年2月4日
スポニチアネックス
KinKi Kids堂本光一(42)主演の人気ミュージカル「Endless SHOCK」が4日、東京・帝国劇場で344日ぶりに観客を前に上演される。公開稽古が3日、同所で行われ、堂本は「階段落ちなどの見せ場が少なくなっているが、それを思わせないストーリーを作ったつもりです」と自信をのぞかせた。
例年2、3月に帝国劇場で上演される恒例の舞台。昨年は新型コロナウイルス感染拡大で2月26日を最後に公演期間途中で中止となっていた。その後、昨年9、10月に大阪・梅田芸術劇場で感染予防対策を取り「Endless SHOCK」本編の3年後を描くスピンオフ作品「Endless SHOCK―Eternal―」が上演された。きょう4日からの公演もこちらの「…Eternal」になる。
本編の特長だったフライングや殺陣、階段落ちなどのド派手演出は新様式に変更。フライングは通常は客席上空で行っていたが、無人の舞台上に。階段落ちは過去の映像を流し、殺陣はストップモーションや動きのスピードを落とすことで斬る人数を減らしたり、飛沫(ひまつ)をより防ぐ工夫をした。
出演者は通常の47人からアクションチームや海外キャストらを除いた32人に変更。セットを組む時の密集を避けるため、ほとんどセットは組まずに上演する。
堂本はコロナ禍の中、King&Princeの岸優太(25)、神宮寺勇太(23)共演舞台「ドリームボーイズ」から4カ月連続で帝国劇場の演出を務める。「(19年7月に他界したジャニーズ事務所前社長の)ジャニー(喜多川)さんは数々の演出を手掛けたが、コロナ対策をした上での演出についてはジャニーさんを超えていると思う。だってジャニーさんは(コロナ下は経験していないから)ゼロだもん」と冗談交じりに語った。
この日の公開稽古の最後には、気合が入りすぎたのか「実はどこかのシーンでズボンが裂けました」と笑いながら告白。1日公開の映画「Endless SHOCK」は帝国劇場で昨年の公演中止後に無観客で撮影したが、今回は観客が待つ。「感謝を乗せてこの作品のメッセージを皆さんに届けたい」と意気込んだ。 ○…SHOCKシリーズは日本演劇界における同一演目のミュージカル単独主演記録で1位を更新中。スピンオフは当初通算上演回数にカウントしないとしていたが、同じシリーズとしてカウントされることが決定した。昨年までに1791回が行われており、12日に1800回を達成する見込みとなっている。堂本は「(初演から)21年目になることを考えると、とてつもないことだと改めて感じている」と語った。