「2人のために(罪を)被った」山下智久(35)が吐露した赤西軍団への複雑な思いと“不仲”を示すキーマンの正体

2021年1月31日

文春オンライン

 ここ数年、ジャニーズ事務所から何人もの人気タレントが退所している。2018年に渋谷すばる(39)、2019年には錦戸亮(36)、2020年に中居正広(48)、手越祐也(33)、山下智久(35)、2021年には長瀬智也(42)も退所予定だ。

ジャニーズJr.は22歳定年制に

 2021年1月には、公式サイトでジャニーズJr.の22歳定年制も発表された。今後はジャニーズJr.の大量流出も考えられるという。

「22歳定年制は賛否ありますが、Jr.にとっては人生を考えるいい機会になるでしょう。年齢を重ねてブレイクする例もありますが、やはり芸能界は若いうちにある程度芽が出ないと厳しいというのが現実ですから。別の業界に行くなら、22歳という年齢はちょうどいい。

 ただ、現在は昔と違って“辞めジャニ”のロールモデルがたくさんいますから、別のルートで『スターになる』という夢を叶えようという子たちも現れるでしょうね」(芸能プロダクション関係者)

 そんな迷えるJr.たちの希望の光になっているのが“元赤西軍団”たちだ。

赤西軍団のトップ3人は、ジャニーズを飛び出し活躍中

「赤西軍団というのは赤西仁(36)を筆頭に、錦戸亮、山下智久や俳優の城田優(35)、山田孝之(37)などが主要メンバーで、同世代の仲が良い芸能関係者が集まって、夜な夜な六本木のクラブに入り浸っていました。

 特に目立っていたのはやはり赤西、錦戸、山下のジャニーズ3人組。ジャニーズの中でもトップクラスの人気者だったので、彼らが動くとマスコミも動いた。遊び方が派手だったので、当時は良くも悪くも注目を浴びていました」(スポーツ紙芸能デスク)

 全員がジャニーズ事務所を退所してしまったが、いまや彼らは目覚ましい活躍を見せている。

錦戸・山下も、ワールドワイドに活躍する赤西に続く

「赤西はテレビで観ることこそありませんが、その人気は世界規模です。2015年には中国・北京市で『アジア人気アーティスト賞』と『年度音楽大賞』を日本人として初めて受賞。翌年にはアジアで最も影響力のある日本人アーティストに贈られる『Asian Most Popular Japanese Artist』を受賞しています。

 錦戸も独立後に自身のファンクラブを設立し、赤西ともユニット『N/A』を結成。ユニットで運営しているYouTubeチャンネル『NO GOOD TV』はチャンネル登録者数70万人を突破しています」

 山下も若いころから目指していた海外進出への歩みを着実に進めている。

「1月24日、山下さんはインスタグラムで出演ドラマ『THE HEAD』(Huluオリジナル)が、イギリスとドイツでも放送されることになったと報告。2021年9月公開予定のアクションコメディー映画『マン・フロム・トロント/Man From Toronto』へも出演します。共演するハリウッド俳優のケヴィン・ハートとウディ・ハレルソンとのスリーショットも公開され、今後の活躍に期待を膨らませるファンのコメントが集まっていました」(芸能関係者)

かつてジャニーズのタレントは退所と共に色あせていたが……

 しかし、かつてはジャニーズを辞めると露出が激減し、途端に色あせるタレントも多かった。

「そもそもタレントの人気は本人の魅力だけでなく、事務所が資金力と目利きで集めたクリエイターやスタッフの力によるところも大きいんです。しかしジャニーズ事務所を辞めるとテレビ出演が激減して金回りが悪くなるし、そもそもクリエイターを見極められる力を持つタレントがいままで少なかった。だから独立すると、“ダサく”なっていたんです。

 ですが元赤西軍団の面々はとても上手くやっている。楽曲や映像のセンスもいいし、ファッションもオシャレです。しかもネットやファンクラブを上手く運営して、国内外で活動している。個人の収益で言うとジャニーズ在籍時代を超えるのではないでしょうか。後輩にとっては“憧れの先輩”でしょうね」(音楽レーベル関係者)

 活躍の一方で、実はファンの間で心配されていることがある。「元赤西軍団不仲説」だ。

気になる山下の距離感

「錦戸さんは独立後、赤西さんに倣ってすぐにファンクラブを立ち上げました。YouTubeに2人揃って登場し、赤西軍団時代から仲が良かった山田さんや小栗旬さんもゲストとして招いている。しかし、そこには山下の気配すらない。ファンからは『本当に仲悪いの? なんで?』と心配の声が上がっていました」(同前)

 山下が事務所に在籍しているときには、辞めジャニとの交流がなくても不自然に思われることはなかった。しかし退所して“しがらみ”がなくなったいま、この距離感が気になるというファンは多いのだろう。

 この件について、山下の知人は「実際、“元赤西軍団”の関係は修復不可能なほどに壊れている」と語る。

「(罪を)被った」ため書類送検された山P

「2014年6月に山下くん、赤西さん、錦戸さんが六本木で一般人と口論になり、山下くんが携帯電話を奪い取って逃走、器物破損容疑で書類送検されるという事件がありました。『週刊女性』(2020年12月15日号)には『この件以来、山下さんもさすがに懲りたようで、周囲に“もう仁とは会ってないし、会う気もない”と強調していました』と書かれていますが、『事件に懲りた』ということではないんです。山下くんのなかには赤西さんと錦戸さんへの“シコリ”が残っているんです」

 事件が起きた日、山下と赤西、錦戸は六本木の路上でカップルの男性と口論になった。その様子を女性が動画で撮影していたのだが、山下がその女性に近づき、「データを消去してほしい」などと交渉。女性は交渉に応じず、咄嗟に山下が女性の携帯を取り上げ持ち去ったのだ。

「山下くんはこの行動について、『2人のために罪を被った』と周囲に説明しているんです。山下くんによると、一般人と激しく口論をしていたのは赤西さんと錦戸さんで、山下くんは彼らを庇うために携帯を持ち去った。結局、書類送検されたのは山下くんのみで、赤西さんと錦戸さんは罪に問われませんでした。しかし事件後、2人から山下くんに対して謝罪や感謝の言葉がなかったようなんです。山下くんはそこが納得できないでいる」(同前)

 それ以来、山下だけが元赤西軍団のメンバーらと距離をおいているのだという。そしていま、彼らの関係にはある外国人男性A氏が巻き込まれている。別の山下の知人が語る。

山下のマネージャー的存在であるキーマン・A氏

「A氏はかつて“赤西軍団”と六本木や西麻布で集まる仲間だったんです。しょっちゅうクラブのVIPルームで派手にお酒を飲んでいました。その縁もあって、当時から山下さんや赤西さんの仕事を手伝っていました。

 いまは山下さんに同行して、マネジャー的な役割をしています。山下さんはかなり流暢な英語を話せますが、専門用語が出てくるような込み入ったやりとりはまだ難しい。そこでA氏が英語の出演契約書類を訳すなどフォローしているんです。撮影現場にも同行して、生活の細々としたサポートもしているようですよ」

 A氏は2009年11月にリリースされた山下の「Run From You」の作詞を手がけたこともある。しかし2014年2月に赤西が独立してからは、マネジャーとして行動をともにしていた。赤西のイベントに出演してMCをしたりMVの撮影を手伝ったりすることもあり、A氏は赤西のファンの間では知られた存在だった。

SNSから赤西関係の書き込みを削除

「しかし2019年頃、A氏は赤西さんとの関わりを示すSNS投稿を消したんです。赤西さんのファンの間でA氏は有名でしたから、驚いた人もいたんじゃないでしょうか。

 実はこの時期くらいから、A氏は山下さんとの仕事をメインでするようになった。山下さん出演の海外ドラマ『THE HEAD』のアイスランドロケにも同行しています。当時、山下さんはまだジャニーズ事務所に所属していたので、A氏は事務所に遠慮してSNSを消したのかもしれませんが……。それでも山下さんが事務所を辞めたあとも、SNSには不自然なほどに赤西さんの気配がない」(同前)

 周囲を巻き込んで“断絶”状態にある山下と元赤西軍団。彼らの関係が再構築される日は来るのだろうか。

そもそも赤西・錦戸とはタイプが違う山下

「そもそも赤西さんや錦戸さんと、山下さんはタイプが全く違うんです。若い時ならいざ知らず、いまの山下さんが遊び方も性格も派手な赤西さんと仲良くなるイメージは湧きません。

 特にここ数年の山下さんは、女性がいる酒席でもほとんど喋らず、とにかく物静かです。オーラもあって、一般の人からすると近付き難い感じ。かといって女性に冷たいわけではなく、物腰はかなり柔らかい。赤西さんや錦戸さんのように派手に遊ぶタイプではないし、“オラオラ感”はまったくない。だから真面目で優等生タイプの亀梨和也さんといるほうが楽しいのでしょうね」(山下と亀梨を知る関係者)

 赤西と亀梨も関係が良好とは言い難いようだ。

「KAT-TUN結成当初、亀梨は故・ジャニー喜多川氏の寵愛を受け、1人だけ楽屋が別などの特別扱いを受けていた。一方で赤西は実力で人気を高め、亀梨と肩を並べるまでになった。周囲の思惑が原因なのですが、当人たちの間にも距離ができてしまった。だから山下が赤西と仲が良かった頃は、亀梨と親しくすることはなかったんです」(ジャニーズ事務所関係者)

A氏は“亀と山P派”に?

 しかし山下と亀梨は、2015年に行われた「ジャニーズカウントダウン」で久しぶりに「青春アミーゴ」を披露して以来、急速に距離が縮まった(《本記事で活動自粛発表》「ジャニーズをどう変えていくか」“最強ユニット”亀梨和也&山下智久が語り明かした熱い夜【私服写真】)。2020年にはユニット「亀と山P」で新曲をリリースすることも決まっていた。

 この頃、山下と亀梨は頻繁に酒席を囲んでいた。そして2020年7月、山下と亀梨の“女子高生モデルと飲酒”が発覚するのだ。実はこの席にも、前出の外国人男性A氏が同席していた。

「この頃、亀梨さんは酔うと『Pは世界に行く男だよ』『これから芸能界を変える男だよ』と熱く語っていたことがあるんです。自信満々に話す理由には、山下さんのバックアップをするA氏の存在もあったんでしょうね。

 A氏からすると、山下さんと仕事をするということは、“亀と山P派”になるということ。赤西さんとの関係は、清算する必要があったのでしょう」(前出・山下と亀梨を知る関係者)

 いまや全員がジャニーズ事務所を離れた赤西軍団。“元サヤ”に収まる日はくるのだろうか。

 2月1日(月)21時~の「文春オンラインTV」では、本件について担当記者が詳しく解説する。

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))