2021年1月27日
週刊女性PRIME
「嵐という船を1度降りて、新たな冒険の先を見つけようとしている僕にとって、こんなに大きな挑戦はありません」
嵐が活動休止して1か月、驚きの発表が!
「松本潤さんが’23年に放送されるNHK大河ドラマ『どうする家康』で主演を務めることが決まりました。嵐のメンバーが大河の主役に抜擢されたのは初めて。ジャニーズ事務所では、’05年の『義経』で主演を務めた滝沢秀明さんや’14年の『軍師官兵衛』で主役を演じたV6の岡田准一さんらに続く5人目の起用となります」(スポーツ紙記者)
かねてから松本は、嵐のメンバーの中でスケジュールが“白紙”になっていたことで、ファンをやきもきさせていた。
「櫻井翔さんは日テレ系の『嵐にしやがれ』の後続番組『1億3000万人のSHOWチャンネル』、相葉雅紀さんはフジ系の『VS嵐』の後続番組『VS魂』のMCを務めています。二宮和也さんは日テレ系のレギュラー番組『ニノさん』を続投し、ドラマや映画のオファーも殺到しています。松本さんだけ活動休止以降の仕事が決まっていないと思われていたんです」(同・スポーツ紙記者)
周囲には「このままではダメだ」と漏らし
そんな中、彼の大河主演が決まったという発表は、多くのファンを安心させたことだろう。
松本は、’05年のドラマ『花より男子』(TBS系)で演じた道明寺司役をはじめ、恋愛ドラマのヒロインの相手役のような“王子様”のイメージが強いが、以前から時代劇への憧れがあったようだ。
「滝沢さんの『義経』を見て、興味を持つようになったそうです。さらに、’08年に時代劇の映画『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』で主演を務めたのを機に、“いつか大河に出たい”と思っていたといいます」(テレビ局関係者)
“2人の親友”の活躍もそんな彼の思いに拍車をかけた。
「プライベートでも仲のいい小栗旬さんと生田斗真さんです。小栗さんは’18年の『西郷どん』をはじめ7回も大河に出演し、’22年には『鎌倉殿の13人』で主演を務めます。生田さんも『軍師官兵衛』と’19年の『いだてん』で重要な役柄で出演しています。大河に出演して以降、彼らは重厚な役やシリアスな役を演じることも多くなり、俳優としてスキルアップしています。松本さんは、そんな2人を見て、少々焦っていたのか、周囲には“このままではダメだ”と漏らしていました」(芸能プロ関係者)
日に日に思いが強くなっていくものの、国民的アイドルが大河に出るのは難しかった。
「毎年、嵐の大規模なツアーがあったので、撮影期間が1年間と長期間にわたる作品に出るのは難しかったんです。また、松本さんはコンサートの演出を担当しており毎日、夜遅くまでライブの演出を考えていたので、大河に出る余裕はなかったんですよ」(前出・テレビ局関係者)
昨年末で嵐の活動がひと区切りつき、余裕ができたことで決心がついたのだろう。撮影に入るまで時間はたっぷりあるが、すでに準備を進めているという。
「春ごろまでは、昨年末の疲れを癒すためにゆっくり過ごすそうですが、それ以降は、徳川家康を演じるにあたって必要な所作や殺陣、乗馬などを身につける時間にあてるそうです。松本さんはどの作品でも、緻密に役作りをするタイプなんですよ」(同・テレビ局関係者)
第2の変革期
『どうする家康』の脚本は、ドラマ『リーガル・ハイ』や『コンフィデンスマンJP』(ともにフジテレビ系)などを手がけた脚本家の古沢良太氏が担当する。彼は、松本を猛プッシュしていた。
「制作スタッフとの打ち合わせで、古沢さんはしきりに“家康役に松本さんを使いたいんです”と言っていましたよ。2人は過去に一緒に仕事をしたことはないので、なぜあんなに松本さんを推していたのか不思議なくらいでした」(制作会社関係者)
実は、彼らには深いつながりがあった。
「古沢さんは’16年に松本さんが主演を務めたTBS系の日曜劇場『99・9-刑事専門弁護士-』を見て感銘を受けたそうです。今回の大河で家康役に誰を起用するか考えるにあたって、多くのドラマや映画を見て、思い描いていた“ナイーブで頼りない家康”に当てはまる俳優を探しました。すると、『99・9』で松本さんが変わり者で危なっかしい役をやっていた。その演技を見て、“彼なら家康役を任せても大丈夫だろう”と確信したといいます」(NHK関係者)
松本の熱演を見るうちに、古沢氏の脳裏に“あの演技派俳優”の顔がよぎった。
「『リーガル・ハイ』で主演を務めた堺雅人さんです。堺さんは、偏屈で毒舌の弁護士役を演じましたが、『99・9』で松本さんが演じたのも、飄々としたクセのある弁護士役でした。くしくも、同じ役柄を演じた松本さんに堺さんの面影を重ねたのでしょう」(同・NHK関係者)
大河に出たことで、今後の松本の俳優としての仕事に変化はあるのだろうか。『ジャニーズは努力が9割』(新潮社刊)の著書があり、ジャニーズ事情に詳しい霜田明寛氏に話を聞いた。
「演技の幅とシニア層への認知度が広がるでしょう。滝沢さんも、岡田さんも、それまでは若い人向けの作品に出演することが多かったですが、大河以降は、シニア層の間でも支持を得る作品に出演し、評価されていますからね」
大河に出る年に松本は40歳になる。その時期は、彼にとって、“第2の変革期”になるという。
「第1の変革期は’00年代前半でした。ジャニーズJr.時代は、天然でかわいらしい弟系のキャラクターでしたが、ドラマ『ごくせん』や『花より男子』以降、王子様系のキャラクターとして人気を得るようになりました。今後は、“頼りがいのある大人”というキャラにもシフトできると思います。20~30代は王子様キャラで女性からの人気を獲得したので、40代以降は男性や自分と同じ世代の人たちからも支持を得るようになるかもしれません」(霜田氏)
かつて徳川家康は数々の強敵を倒して天下統一を成し遂げた。大河でパワーアップした松本が“芸能界統一”を果たす日もそう遠くない!