2021年1月16日
週刊女性PRIME
昨年12月31日をもって、グループとしての活動を休止した、嵐。メンバーそれぞれの個人の活動がスタートしたわけだが、年明け早々に二宮和也が今春にもパパになるのではと報道された。
「二宮の結婚は、個人のグッズ売り上げにも響いたとも言われ、ファンは相当のショックを受けました。でも妊娠は自然の流れで、おめでたい話ですからおおむね受け入れられているのではないでしょうか」(芸能ジャーナリスト)
ジャニーさんの結婚に対する考え
かねてから、二宮の結婚とグループ活動休止により、嵐メンバーの結婚ラッシュの可能性もささやかれている。前出のジャーナリストも「可能性は十分あるでしょう」と言うように、嵐のほかのメンバーも結婚してもおかしくない年齢だ。
“アイドル帝国”と言われるジャニーズ事務所だが、既婚者の所属タレントは多数いる。“アイドルは結婚してはいけない”という風潮は古く、むしろ亡くなったジャニーさんは結婚に肯定的だったという。
「ジャニーさんは、結婚は自分の責任で適齢期になったら遠慮なくするべき、という考え方でした。ただしファンファーストの方なので、それによってファンを悲しませたり、“擬似恋愛対象”として応援されている時期にはまだするべきではないという考え方だったといわれています」(テレビ誌記者)
と語る。つまり結婚は、いわゆるアイドル的な存在から卒業したときにすべきものということとなる。
「トシちゃん(田原俊彦)やマッチ(近藤真彦)の時代はそうでしたね。少年隊の植草克秀さんも人気絶頂期を過ぎてからの結婚でしたし、東山紀之さんも木村佳乃さんとの結婚は40代に入ってからでした」(テレビ誌記者)
ジャニーズはアイドルの賞味期限が長い
その流れを大きく変えたのが、2000年の木村拓哉の工藤静香との結婚だった。前出のテレビ誌記者は言う。
「ライブMCでの『オレ、結婚します』という宣言は衝撃的でした。もちろんSMAPは人気絶頂期。ショックを受けたりファンをやめる人も少なくありませんでしたが、2016年の解散まで、アイドルグループのメンバーとして走り抜けることができました。
その後、家庭の話はせず、私生活も匂わせないというキムタクふうのスタイルで、TOKIOやV6のメンバーもアイドル活動を続けながら結婚していきました。ファンに夢を与える存在であり続けなければならない以上、いわゆる“パパタレ”的な仕事は、みなさんしませんね」
ジャニーズの結婚や奥さんの妊娠・出産に関しては、毎回、世間の注目が集まる。と同時に“アイドルの結婚”に関しての議論もされるが、ジャニーズに関しては、ほかのアイドルとは違う”特徴”があるというのは、前出の芸能ジャーナリスト。
「ジャニーズのアイドルは、アイドルであり続けられる“賞味期限”がとても長いんです。40代でもアイドルという肩書きを持ち、さらに人気を持続して活躍するタレントもたくさんいます」
アイドルでいつづける期間が長ければ、その途中で結婚、そして父親に、という人生があってもおかしくない。二宮が父親になることも結婚しているのだから、嵐ファンなら祝福の声が多いはずだと言われている。
「嵐はファンにとって手が届かない存在というよりも、家族や友達に近い存在なんです。その親しみやすさが大きな魅力のグループでした。なので本当のファンなら結婚だって家族の幸せだと思えば祝福できる。ニノがパパになり、赤ちゃんの話をしたりデレデレしている姿を公開しても、好感につながる気もします。もちろん拒否反応を起こす人もいると思いますが、これまでとは違う、大人のアイドル像が生まれ、後輩たちにもそこに続く流れができるのではないでしょうか」
グループ卒業や脱退後に結婚をする女性アイドルと違い、時代とともに男性アイドルの結婚のハードルが低くなってきている。パパになってアイドル感がなくなるのか、はたまたパパアイドルとして活躍し続けるのか、父親になる二宮の姿にも注目だ。
〈取材・文/渋谷恭太郎〉