KinKi Kidsの関係性の変化と中居正広が彼らに抱く感情

2020年2月8日

NEWSポストセブン

 2017回──単独主演による舞台公演の国内最多記録数である。故・森光子さん(享年92)が『放浪記』で打ち立てた金字塔だ。今、その記録を塗り替えようとしているのが、KinKi Kidsの堂本光一(41才)である。 2月3日、光一が主演・演出を務めるミュージカル『Endless SHOCK 20th Anniversary』(以下、SHOCK)のゲネプロが公開された。

 今回は第1回から20周年という記念すべきものである。それと同時に、昨年7月にジャニー喜多川氏(享年87)が亡くなってから、初めての帝国劇場での公演だ。

 ミュージカルの聖地として帝国劇場に強い思い入れを持っていたジャニー氏。その愛弟子である光一にとってもより一層気合いが入る公演となるだろう。

◆おれにとってKinKi Kidsは初めての後輩

 SHOCKの準備を進めていた同時期に、光一の頭の中にはKinKi Kidsと堂本剛(40才)のことがあった。

 2017年6月、剛が突発性難聴を発症し、距離が生まれたとファンの間でいわれ続けてきた。昨年秋には解散説が流れた。

「昨年10月、ファン向けの会報誌に、剛さんの赤裸々な言葉が載りました。“自分のやりたいことができる人生を歩んではこなかった”“客観的に自分を見た時、かわいそうだなって”“ジャニーズだからっていうような概念は第三者が勝手に提供してくれるもの”などと、これまでの活動を否定するような言葉の数々にファンは衝撃を受けた。“まさか解散?”という声が出ました」(40才ファン)

 実際、『婦人公論』(2月10日号)で光一はこんな話を初めて打ち明けている。

《お休みをいただいていた期間は、剛くんの快復の経過をみるための時間であると同時に、二人がお互いに歩み寄るための時間でもあったような気がします》

 剛の病気を機に2人の関係に変化が訪れていた。

 しかし、それはマイナスなものではなかった。キンキは昨年末、恒例だった年末年始のドームコンサートを2年ぶりに開催。解散説が出る中、ファンが見たのは、全く違う光景だった。

「後輩のために剛さんが書き下ろした曲『You…』をキンキバージョンで披露したんです。それはジャニーさんへの思いを込めた曲なんですが、描いたのはジャニーさんが荼毘に付された時に感じた光一さんとの友情なんです。

 歌詞には、“君が涙を流すところを初めて見て、君の背中をなでた”というような一節があり、ジャニーさんの死を悼む光一さんを見守っていた剛さんの思いが伝わりました」(芸能関係者)

 そのコンサートの楽屋では、2人の絆を再確認する場面が見られた。

「剛さんの楽屋に彼の招待客が訪れていた時、光一さんもわざわざその場に来て、“いつもありがとうございます”と挨拶したんです。今まで、そのようなことはなかったので驚きました」(前出・芸能関係者)

 主演舞台の20周年を迎える光一に、「プロフェッショナル」や「孤高の人」という印象を持つ人は少なくない。

「同学年の長瀬智也さん(41才)が親友として有名ですが、そんな彼にも、信頼を置く先輩がいるんです」(前出・芸能関係者)

 それは中居正広(47才)だ。

「中居さんは過去に雑誌で光一さんと対談した際、“おれにとってキンキは初めての後輩”と語っています。同世代のTOKIOは中居さんにとって“同志”だそうで、キンキは“かわいい存在”なんです。まだ中居さんが『うたばん』(TBS系)のレギュラーを持っていた時の話です。中居さんは収録前に光一さんを見かけると声をかけ、立ち話をよくしていましたね。

 阪神・淡路大震災の時には真っ先に電話をし、“光一の家、大丈夫?”と気遣っていました。中居さんは、常に光一さんのことを気にかけています。そんな中居さんに、光一さんは尊敬の念を抱いています」(テレビ局関係者)

 今でも、密に連絡を取り合う仲だという。

「今回も20周年公演を前に中居さんから光一さんに連絡があったそうです。また、ジャニーさんが亡くなって、一から作るSHOCKの演出家として、どう振る舞っていけばいいかということも相談したと聞きました。キンキの苦難を乗り越えられたのも中居さんのおかげかもしれません。光一さんにとって、中居さんの存在は頼りになる“兄”であり、癒しでもあるようです」(前出・芸能関係者)

『SHOCK』の上演回数はこの3月末に1800回に達する。森光子さん(享年92)の『放浪記』に次ぐ、記録である。その偉業の裏では、多くの仲間が支えていた。

※女性セブン2020年2月20日号