ドラマでレスラー役挑戦の長瀬智也 幼なじみと奇跡の共演

2020年12月11日

NEWSポストセブン

 眩いスポットライトが、プロレスのリングを照らしている。その中心でノースリーブにロングタイツのプロレスラーが、勝利の雄叫びを上げる。ワイルドな無精髭と長髪からは、汗がしたたり落ちていた。

 2021年3月末にジャニーズ事務所を退所する、TOKIOの長瀬智也(42才)だ。主演ドラマ『俺の家の話』(TBS系/2021年1月放送開始)の撮影が熱を帯びている。

 同作はプロレスラー役の長瀬が、父親の介護と遺産の相続争いに巻き込まれるホームドラマ。脚本は『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)や『タイガー&ドラゴン』(同)など、長瀬と数々の話題作を生み出した宮藤官九郎(50才)で、集大成にふさわしい名作になるのではとの期待も高い。長瀬は退所後は裏方に回るとも報じられており、これが“最後”の表舞台になる可能性も指摘されている。この撮影に、長瀬は入念な役作りを経て挑んでいた。

「プロレスラー役なので、連日ジムに通って体を鍛えまくっていました。食事にも気を使っていて、週に数回は行きつけのステーキ店で肉を食べています。その努力の甲斐あって、体は1.5倍ぐらい大きくなったように見えます。本物のプロレスラー並みの体形を作り上げてクランクインを迎えました」(テレビ局関係者)

 ラストにふさわしいキャストとして、先日、戸田恵梨香(32才)との約11年ぶりの共演が発表された。だがその裏で、長瀬はひっそりと大切な人との共演を済ませていた。素顔を見せないマスクを被った覆面レスラー役で、長瀬の相手として激しい戦いを繰り広げる男性だ。

「覆面レスラーは、勝村周一朗さん(44才)というプロレスラーです。勝村さんは長瀬さんの2つ上で、同じ小学校に通っていた幼なじみなんです。長瀬さんがジャニーズ入りしたあとも、その関係が途絶えることはなかったようです。

 勝村さんは、長瀬さんのお母さんが経営するお好み焼き店でアルバイトをしていた時期もあります。上下関係が厳しくなる中学・高校時代も、勝村さんと長瀬さんの関係は先輩後輩ではなく、友人同士という間柄でした。長瀬さんは面倒見のいい勝村さんに相談することも珍しくなく、当時のことをいまでも感謝しています」(長瀬の知人)

 一方、勝村さんにも、長瀬がいなければいまの自分はいないとの思いがある。

「勝村さんは以前、格闘家として活動していたのですが、実力はあるのになかなかタイトルに恵まれなかったんです。そんななか、2010年に開催されたチャンピオンをかけた試合に、長瀬さんが応援に駆け付けた。そのとき、試合前の勝村さんに“頑張って”ではなく、“勝たなくていいよ”と声をかけたんです。この一言で力が抜けた勝村さんは、チャンピオンの座を勝ち取ったんです」(勝村さんの知人)

 信頼関係がなければ生まれない、応援の言葉。その関係性は、同作のドラマにも生かされている。

「勝村さんは、今回が俳優初挑戦です。長瀬さんは俳優の先輩として、勝村さんをサポートしています。反対にプロレスに関しては、勝村さんが長瀬さんに“演技指導”しているようです」(前出・テレビ局関係者)

“奇跡の共演”も見どころだ。

※女性セブン2021年1月1日号