キスマイ、東京D初の無観客生配信ライブ「たとえ歓声がなくてもつながっている」

2020年10月4日

スポニチアネックス

 7人組ユニット「Kis―My―Ft2」が3日、東京ドームで初の無観客生配信ライブを行った。コロナ禍ではさまざまなアーティストが無観客ライブを行ってきたが、同所では初の試み。ローラースケートでステージ上を縦横無尽に駆け回り、炎や花火を使ったド派手な演出も連発。全22曲、汗だくで約2時間、パワフルなステージを繰り広げた。

 普段は5万人を収容する大規模会場。アリーナ席を開放して北斗七星をかたどった巨大ステージを造ったり、ドーム中に全長約42キロに及ぶカラフルな電飾を施すなど、無観客を逆手にとった趣向を凝らした。

 アンコールでは、東京ドームホテルの屋上から最新シングル「ENDLESS SUMMER」など2曲を披露。同所から歌唱したアーティストはこれまでになく、これも史上初の試みとなった。

 開演前の取材でメンバーの宮田俊哉(32)は「たとえ歓声がなくてもファンとはつながっている」と強調。ライブ中のMCでも北山宏光(35)が「映像を通じてつながれてありがとう!」と呼び掛けたり、ファンからのチャットを読み上げるなど画面越しの観客を意識したステージとなった。

 今年4月にはグループ3度目となる5大ドーム公演を予定していたが、コロナ禍のため中止に。横尾渉(34)は「7人全員の希望で、お客さんがいない中での東京ドームでチャレンジしたいと思いました」と同所初の無観客生配信に懸ける思いを語った。

 今回の公演を皮切りに「V6」や「King&Prince」など、ジャニーズ事務所所属のグループが配信ライブを行う。宮田は「まずはこのコンサートを成功させることが一番。そうすれば次のグループへのバトンになる」と意気込み。北山も「今できることにトライした。一つの事例として見てもらって、今後につながったら」とした。4日も開催する。

 ○…コロナ禍での大規模な無観客ライブとしては、サザンオールスターズが6月25日に横浜アリーナ、アイドルグループ「超ときめき宣伝部」が8月23日にさいたまスーパーアリーナで開催。これまでで最も会場規模の大きなものは、18年9月、台風24号接近の影響で急きょ観客3万3000人を動員せずに開催したX JAPANの千葉・幕張メッセ公演とみられる。