2020年1月25日
女子SPA!
先日、同い年の彼と交際5年・同棲1年になる30歳の女性と話しました。「結婚したいんですが、彼、全然言ってくれなくて……」。
嘆息(たんそく)する彼女に「自分から話してみたら?」と言うと、「無理です。“重い女”だと思われたくないから」と、さらにため息をもらすのでした。昨日今日の付き合いでなし、かなり長く一緒にいるのに、結婚話をできずにいる――。
何が彼女を悩ませるのか? それは、妖怪“重い女”です。
◆妖怪“重い女”とは?
未婚女性が彼に“結婚”の話題を出そうとすると、ハンバーガーに付いてくるポテトのごとく“重い女”のイメージがつきまとい、これが彼女たちに口をつぐませる一因となっています。
“重い女”に込められた意味の代表格は“自分から結婚を迫る女”であり、そういう女性の人物像を抜き出してみると、“人生を男に丸投げして幸せをねだる”、“精神的にも経済的にも依存体質”、“嫉妬深くて束縛する”といった感じでしょうか。
だからこそ、“男から求められる女ではない”=“重い女”というレッテルを貼られることはとても不名誉で、「絶対にそう思われたくない!」と、女性たちを苦しめるのです。
◆「プロポーズは男性から」に苦しむ女性たち
なぜこんなことになるかというと、彼女たちが上記のような“重い女”と、しっかりと地に足のついた“重要な女”を混同してしまっているからではないかと思います。
それほどに、“重い女”の呪いというのは巧妙で根深い。
強く明るく見える女性も、女友達には「結婚したいし、子供も欲しい!」とかいうくせに、肝心な彼の前では「“結婚”って言ったら負けゲーム」をやっているように、それに触れずにいたりします。
プロポーズは男性からするもので、女性からしたら逆プロポーズと言われ、「すごいね!」と驚かれたり、珍しがられたりする。また、男性に求婚された友人たちと比べて、“求められなかった自分”をどこかみじめに思ってしまうのかもしれません。だから、ひたすら彼が口を開いてくれるのを待つ。
◆将来について話し合うことはみじめじゃない
でも、本当にそれでいいのでしょうか? 重い女になる必要はありませんが、自分自身にとっても、彼にとっても“重要な(価値のある、大切な)女”であってほしいです。
自分の将来に向けてどう舵を切っていきたいのか。パートナーにきちんと伝えて相手の気持ちも聴き、おたがいの希望をすり合わせていくことは、大人の女性として“すべきこと”だし、そこ“みじめさ”やら“はしたなさ”やらはあろうはずもありません。
男性のほうも案外、「彼女、何も言わないから結婚に興味ないのかと思ってた」と遠慮していたり、「そんなに収入も多くないし、プロポーズして断られたらどうしよう?」などと悩んでいたりするものです。
新年も始まったばかりだし、モヤモヤしているなら一度向き合って話してみてはいかがでしょう?
彼にとって“重い女”になるのも、“重要な女”になるのも、あなたしだい。限りある時間を大切に、悔いのない拓きかたができるといいですね。
<文/みきーる>
【みきーる】
ジャニヲタ・エバンジェリスト。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニ活を100倍楽しむ本!』(青春出版社)『「戦力外女子」の生きる道』他。Twitterアカウント:@mikiru、公式ブログ:『ジャニヲタ刑事!』